Around 50 人生はアドベンチャー!

40代半ばにして再婚
妊活のおかげでベビーを授かりました。
ベビーのこと・日常・野球・読書など気まぐれで綴ります。

リカ

2018-12-13 14:53:19 | 読書
(内容)
妻子を愛する42歳の平凡な会社員、本間は、出来心で始めた「出会い系」で「リカ」と名乗る女性と知り合う。しかし彼女は、恐るべき“怪物”だった。長い黒髪を振り乱し、常軌を逸した手段でストーキングをするリカ。その狂気に追いつめられた本間は、意を決し怪物と対決する。単行本未発表の衝撃のエピローグがついた完全版。第2回ホラーサスペンス大賞受賞。


初読みの作家。

怖い!とにかく怖い!

感想として、この言葉が誰もが最初に出て来るのではないだろうか。

作品のあらすじは何となく知ってて、想像していた通りに話は進む。

それでも先が気になってどんどん引き込まれて行く。

そして、あっという間に読了。

読了後もなぜかザワザワする感じが心に残る。

2002年の発刊当時に読んでいたらもっと怖さが倍増したと思われる。

続編もあるらしいので、そちらも読んでみたい。

また、作者の他の作品をも読んでみたいと思う。



★★★★★

ソロモンの犬

2018-12-12 08:16:26 | 読書
(内容)
秋内、京也、ひろ子、智佳たち大学生4人の平凡な夏は、まだ幼い友・陽介の死で破られた。飼い犬に引きずられての事故。だが、現場での友人の不可解な言動に疑問を感じた秋内は動物生態学に詳しい間宮助教授に相談に行く。そして予想不可能の結末が…。青春の滑稽さ、悲しみを鮮やかに切り取った、俊英の傑作ミステリー。


道尾秀介も好きな作家の一人で完全制覇を目指している。

本作品で17作品になる。

まだまだ道のりは遠いが、少しずつ読んで行きたいと思っている。

少年の死の真相を追求する大学生を描いた作品。

大学生の日常や恋愛についても描かれていて、重く暗い内容ではなくて面白かったし、読みやすかった。

不満がある点は犯人が何となく想像した通りだったことと結末がイマイチだったこと。

細かな伏線が張り巡らされていて、回収される様はさすが道尾秀介という感じ。



★★★★☆

武士道セブンティーン

2018-12-10 21:36:51 | 読書
(内容)
「強さは力」の香織と「お気楽不動心」の早苗。対照的な相手から多くを吸収したふたりだったが、早苗は、家の事情で福岡の剣道強豪校に転入。そこでの指導方法の違いに戸惑う。一方、香織は後輩の育成に精を出す。互いを思いつつも、すれ違うふたりは、目指す剣道に辿り着けるか。大人気剣道青春小説、二本目。


武士道シリーズ第2弾。

「シックスティーン」を読んだのが暑い夏の真っ只中だったので、随分遅くなってしまった。

少し間が空いたが前作の内容もしっかりと覚えているくらい印象が強かったことを物語っていた。

剣道で汗を流し心を磨く少女達が高2になってからの話。

お互いライバルでありながら友人として成長していく過程が描かれていて、とても清々しくて楽しい。

脇役で登場する人物にも好感が持てて、読んでて気持ちがいい感じがする。

第1弾を読んだ時には直ぐに続きが気になるって感じにはならなかったが、今回はかなり続きが気になる。

それほど良かったということなのだろう。

近いうちに第3弾の「エイティーン」も読んでみたいと思う。



★★★★★

夫のちんぽが入らない

2018-12-07 20:53:06 | 読書
(内容)
同じアパートに暮らす先輩と交際を始めた“私”。だが初めて交わろうとした夜、衝撃が走る。彼の性器が全く入らないのだ。その後も「入らない」一方で、二人は精神的な結びつきを強め、夫婦に。いつか入るという切なる願いの行方はー。「普通」という呪いに苦しみ続けた女性の、いじらしいほど正直な愛と性の物語。


その斬新なタイトルが話題になって今年大ヒットした作品。

遅ればせながら今年中に読むことが出来た。

もちろん初読みの作家。

自身の半生を描いたエッセイ本。

私は性格上見栄っ張りなので、すぐに他人と比べてしまい、自分が幸せかどうかをジャッジしてしまう癖がある。

そんなことを反省させられる一冊だった。

色んな形の夫婦や家族があってもいいとし、それぞれが幸せと思えるのならそれでいい。

もっと自分自身を戒めなくてはと気付かされた。

ちなみにそのタイトルのせいか、我が町の図書館には置かれていない…



★★★★☆

Q&A

2018-12-06 21:42:18 | 読書
(内容)
都下郊外の大型商業施設において重大死傷事故が発生した。死者69名、負傷者116名、未だ原因を特定できずー多数の被害者、目撃者が招喚されるが、ことごとく食い違う証言。防犯ビデオに写っていたのは何か?異臭は?ぬいぐるみを引きずりながら歩く少女の存在は?そもそも、本当に事故なのか?Q&Aだけで進行する著者の真骨頂。


やっぱりダメだった。

直木賞作家であり、本屋大賞を二度も受賞している恩田陸作品。

どうも、恩田陸という作家との相性は最悪みたい。

今回で4作目だが、ハマった作品一つもない。

ただチョイスが悪いのかもしれないが…

全てがQ&Aで進む小説。

各章毎に語り手が変わるが、名もなき人物なので、全くイメージが出来ず、入り込むことが出来なかった。

それでも結末が気になり中盤まで読んだが、展開が変化しないことにイライラして、一気にすっ飛ばして結末を読んだ。

結末もなんとなく尻すぼみの感じもあり、真剣に読まなくてよかったと安心した。

もう恩田陸作品は読まないかも?



★☆☆☆☆

ファーストラヴ

2018-12-05 08:04:20 | 読書
(内容)
夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。
彼女は父親の勤務先である美術学校に立ち寄り、あらかじめ購入していた包丁で父親を刺殺した。
環菜は就職活動の最中で、その面接の帰りに凶行に及んだのだった。
環菜の美貌も相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。
なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか?
臨床心理士の真壁由紀は、この事件を題材としたノンフィクションの執筆を依頼され、環菜やその周辺の人々と面会を重ねることになる。
そこから浮かび上がってくる、環菜の過去とは?
「家族」という名の迷宮を描く長編小説。


初読みの作家。

以前から気になってた作家だったが、直木賞受賞を機に読んでみようと思って手に取った。

前半はあまりのめり込むことが出来ず、なかなか読み進むことが出来なかったが、中盤以降に盛り上がりがあり、後半はかなりのめり込むことが出来た。

色んな意味でためになったし、考えさせられる作品だったが、気分的にはスッキリしない。

最後は救いのある結末で終わってたのは良かったと思う。

個人的にはあんまり好きになれない作品。

環菜のその後については気になる。

それと、我聞はいい男だなあーと感心。

こういう気遣いが出来る人が羨ましい。



★★★☆☆

カフーを待ちわびて

2018-12-03 19:25:42 | 読書
(内容)
もし絵馬の言葉が本当なら、私をあなたのお嫁さんにしてくださいー。きっかけは絵馬に書いた願い事だった。「嫁に来ないか。」と書いた明青のもとに、神様が本当に花嫁をつれてきたのだー。沖縄の小さな島でくりひろげられる、やさしくて、あたたかくて、ちょっぴりせつない恋の話。選考委員から「自然とやさしい気持ちになれる作品」と絶賛された第1回『日本ラブストーリー大賞』大賞受賞作品。


原田マハ作品は4作目。

この人の作品は「美術系」の作品以外は好きなので、「美術系」以外の作品をたくさん読んでみたいと思っている。

南の島を舞台にした恋愛小説。

「日本ラブストーリー大賞」なんて賞があるのも知らなかったし、映画化されているのも知らなかった。

展開的にはベタな展開だが、南の島特有の風土を交えて物語が構成されていて、面白い。

登場人物も共感出来る人物が多く、気持ちよく読むことが出来る。

読了後の爽快感もいい感じである。

あらためて、南の島に行ってみたいなあーと思わされた。

それにしても、この時期に読むのは季節感無さ過ぎ…



★★★★☆