『道の駅宇目』から帰る道すがらのことです。
(いずれも 現場の看板)
私はカーナビの指示のまま 脇目もふらず まっすぐ道路を進んでいました。
助手席の夫が
『滝があるから寄ってみよう。これが有名な沈堕(ちんだ)の滝だ』
『ん なんか違うくねぇ?』
『正面 流れてないじゃん❗️』
展望台の説明書きを読むと、九州電力が今年の10月から来年5月まで工事のために滝の水を止めているとのことでした。
滝の奥には堰があり その向こうはダムになっているそうです。
工事前は こんな素敵な滝です。水が流れている時に見たかったなぁ。
沈堕の滝は 雄滝と雌滝があるそうで 止まっている滝が雄滝で幅100メートル 高さ20メートルです。
手前右から流れ出しているのが雌滝だそうですが、正しい雌滝は どれでしょう。奥の水煙をあげて流れ出しているのは ダムから迂回した水の流れでしょう。
雌滝は たぶん右端のだと思います思います…
昔の滝の様子は室町時代の水墨画家の雪舟が『鎮田瀑図』を描いています。
(いずれも 現場の看板)
雪舟の絵には『鎮田瀑図』とあり、現在は『沈堕(ちんだ)の滝』です。
鎮田➡️沈堕となったのはなぜ?
それには恐ろしい歴史がありました。
それには恐ろしい歴史がありました。
『豊後国志』に「渕の深さは測るべからず」とあるように、渦巻く滝つぼに落ち込んだら大変。このため、岡藩では刑罰を科すべきかどうかお白州で判断できかねるような場合、被告人を「沈堕落とし」とし、無事に泳ぎ抜けたら神慮として無罪放免にしたとの話も伝わるが、助かったのは一人だけだったとか。
それで『沈堕』か。恐ろしや 恐ろしや。
歩いて行けば 明治時代の発電所跡も見れるそうですが そこまで歩けません。
(豊後大野市HPより)
ちなみに 上流の『原尻の滝』は『東洋のナイアガラ』と呼ばれ…
この『沈堕の滝』は『豊後のナイアガラ』と呼ばれるとか…
ナイアガラ滝に 少し申し訳ない気もします。
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