アメリカで実際にあった話です。1980年代のアメリカで、心の問題を抱えた人たちに対するカウンセリングで、「幼児期に受けた性的虐待や暴力が心の問題のもととなっている。」という見方が流行となりました。問題の原因は本人ではなく、保護者にあるというのです。クライエントにとっては、確かな記憶にないのですが、カウンセラーの誘導尋問のような形で次第にそれを信じるようになり、保護者が訴えられるようにまでなりました。
訴えられた保護者達が「偽記憶症候群」という団体をつくり、逆にカウンセラーを訴えました。訴訟では「父親の性的暴力で妊娠させられた」ということが事実ではないということなどがわかり、次第に虐待の記憶がじつは暗示によって、創られたものだということが明らかにされたようです。
私達の記憶は、コンピュータのようにインプットされたものをそのまま記憶しているわけではないといわれています。自分の都合の良いようにいつも書き換えられているのだといいます。記憶は本人にとって、そうありたかった形で記憶されるものであって、決して事実ではないということです。
訴えられた保護者達が「偽記憶症候群」という団体をつくり、逆にカウンセラーを訴えました。訴訟では「父親の性的暴力で妊娠させられた」ということが事実ではないということなどがわかり、次第に虐待の記憶がじつは暗示によって、創られたものだということが明らかにされたようです。
私達の記憶は、コンピュータのようにインプットされたものをそのまま記憶しているわけではないといわれています。自分の都合の良いようにいつも書き換えられているのだといいます。記憶は本人にとって、そうありたかった形で記憶されるものであって、決して事実ではないということです。