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こどもの自立をはばんでいませんか?

2011-07-21 14:11:18 | インポート
 よくみかける光景ですが、おもちゃ売り場で親がこどもに対して、「なんでも買ってあげるから、好きなおもちゃを選んでいいよ。」といいます。ところが、喜んだこどもが持ってきたおもちゃが親の意にそぐわないものだと、「そんなものはだめ、他のものにしなさい。」と叱ります。
 これをダブル‐バインド(二重拘束)といいます。相反する二つの矛盾した命令を受け取ったこどもは、その矛盾を指摘することができず、しかも親の期待に添うような行動が期待されます。
 親がこどもをコントロールする時によく使う方法です。「あなたの好きにしていいよ」と言いながら、実は「こうしてほしい」という期待を最初から持っているので、その期待にそぐわない選択をすると反対します。このように育てられると、親の顔色ばかりうかがう子供になり、なかなか自立できません。すると、親は「いつまでも親のことを頼ってばかりいないで、自分のことなんだから自分で決めなさい。」といいます。
 「でも」、と自立できないこどもは思います。「何をしたら叱られないですむのかわからない」と。