心理カウンセリング ウィル

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アルコールは心にも身体にも良い?

2011-07-10 15:57:55 | インポート
 フィンランドの保健局が管理職を600人ずつふたつのグループにわけて15年間にわたり、ある調査を行いました。調査は、酒やたばこ、甘いものを制限して健康診断を定期的に行ったグループと特に制限を設けず健康調査票に記入するだけのグループの2つにわけて行いました。
 結果はどうだったでしょうか。なんと、心臓血管系の病気、高血圧、死亡、自殺のいずれの数も、健康管理していなかった、つまり制限を設けないグループのほうが少なかったということです。これを「フィンランド症候群」というそうです。
 日本でも、15000人を2つのグループにわけて、一日にビール大瓶2本(日本酒2合)程度を飲んでいる人達のグループと、まったくアルコールを飲まない人達のグループにわけて5年間観察を続けたところ、寿命も健康度も、各種の疾病にかかる率も、いずれもアルコールを飲んでいるグループのほうが成績が良かったということです。
 リラックスして適度にアルコールをたしなむことは、ストレス解消にもなります。くれぐれも「適度」にということを忘れずにたしなんでください。
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結婚だってストレスなのです?

2011-07-09 23:10:25 | インポート
 アメリカの社会心理学者ホームズとレイは、私達の生活環境の変化が与えるストレスについて、人生で遭遇する様々なライフイベントごとに点数化しました。配偶者の死を100点として、43項目のライフイベントが点数化されているのですが、主なものをピックアップしてみると次のようになります。
①配偶者の死 100  ②離 婚 73 ③怪我、病気 53  ④結 婚 50       ⑤退 職 45 
⑥妊 娠     40  ⑦転 職 36 ⑧生活の変化 25  ⑨上司とのトラブル 23  ⑩休 暇 13
 事故や不幸だけでなく、結婚などのようにおめでたいものまで意外にストレス度が高いということに驚きます。ただし、ストレスの受けとめ方には個人差があり、すべての人が同じように感じるわけではありません。過保護に育てられた人ほどストレスに弱いというは、おわかりかと思いますが。
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ストレスは脳細胞を破壊する

2011-07-07 18:01:30 | インポート
 人はストレスがかかると、副腎皮質からステロイドホルモン・コルチゾール(cortisol)が分泌され、ストレスを防御する働きをするといわれています。
 短期的には、コルチゾールがうまく作用して、ストレスに対してうまく脳や体が対応できるように作用して役立つようですが、慢性的なストレスの場合は、神経細胞がエキサイトしすぎて、ついには神経細胞が死んでいくといわれています。
 「危険な脳はこうして作られる」(吉成真由美著)によると、ケニアで農作物を荒らすヒヒ猿を大量に捕獲して、ボス猿と一緒に狭い檻に入れておいたところ、多くの下級猿たちが、ボス猿から逃れられない生活のストレスから、胃潰瘍や大腸炎、脳の記憶に関係する海馬体の萎縮等により次々と死んでしまったといいます。
 逆に不妊治療に心身共に疲れた人が「ストレスとうつ病のクリニック」に通い始めたところ6ヶ月以内に44%から60%の人が妊娠したといいます。ストレスをコントロールすることがいかに大切なことかおわかりいただけたでしょうか。
 


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前世の記憶がある人?

2011-07-05 22:19:56 | インポート
 精神分析学者のフロイトは、羊膜をつけたまま生まれてきたことを覚えていると言っていたそうです。また、母親の胎内にいたときのことを記憶しているという人もいるようです。江原啓之さんもよく前世を語りますが、前世の記憶があると言う人もいるのです。
 アメリカの精神医学者が前世の記憶があるという子ども達を2000例にわたって研究したところ、記憶がリアルだからと言って、それが前世の実際の経験であるという確証はないということです。ほとんどが、暗示や乖離性障害による妄想や思い込みであろうと見なしています。
 なぜ、そうした記憶があると言いだすのでしようか。それは、不安定な自我を、前世の記憶で肯定するための物語として信じ込まれているのではないかと言われています。
 ただ、数少ない症例として、まったく本人が知るはずのない言葉で話したり、読んだりする例もあるようです。それが、前世の記憶なのか、並はずれた能力の産物なのかは解明されていないようです。
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健全な精神は健全な肉体に宿る?

2011-07-04 23:29:55 | インポート
 かつて「健全な精神は健全な肉体に宿る」ということがよくいわれました。しかし、身体に障害のある人は健全なる精神を持っていないというのはきわめて差別的な言葉だとして今ではあまり言われなくなりました。
 この言葉は古代ローマのある詩人が言ったこととして伝えられていますが、どうやら誤訳のようです。本来は、「健全なる肉体に健全なる精神がやどれかし」ということで、健全な肉体に健全なる精神が宿ればいいな、という願望だったということです。もっとも、そのことを知りながら、体育会系の人たちが都合良く誤用したとも考えられます。
 大学入学後に目的を失ってうつ状態になった学生達を、五月病(スチューデントアパシー)といいますが、昼夜逆転したような彼らの生活を規則正しくさせ、生活のリズムをきちんとさせると、多くの学生が立ち直るという報告もあります。
 きちんとした生活のリズムを行うことで、心の悩みから解放されることもあるのです。
 
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記憶は嘘をつく

2011-07-02 22:08:12 | インポート
 アメリカで実際にあった話です。1980年代のアメリカで、心の問題を抱えた人たちに対するカウンセリングで、「幼児期に受けた性的虐待や暴力が心の問題のもととなっている。」という見方が流行となりました。問題の原因は本人ではなく、保護者にあるというのです。クライエントにとっては、確かな記憶にないのですが、カウンセラーの誘導尋問のような形で次第にそれを信じるようになり、保護者が訴えられるようにまでなりました。
 訴えられた保護者達が「偽記憶症候群」という団体をつくり、逆にカウンセラーを訴えました。訴訟では「父親の性的暴力で妊娠させられた」ということが事実ではないということなどがわかり、次第に虐待の記憶がじつは暗示によって、創られたものだということが明らかにされたようです。
 私達の記憶は、コンピュータのようにインプットされたものをそのまま記憶しているわけではないといわれています。自分の都合の良いようにいつも書き換えられているのだといいます。記憶は本人にとって、そうありたかった形で記憶されるものであって、決して事実ではないということです。
 
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