東京の田舎から

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ネット購入とクレジットカードの支払には注意をすべき

2019-02-10 18:31:42 | 時事問題

前回、ここで「ネット購入は便利」と書いたが、便利さの裏には危険がある。筆者が経験したことを以下に書くので、読者は注意してほしい。

1、ある健康食品の「お試し」を注文したときのことである。
そのお試しは、すぐに届いて、お試しの金額を払い込みした。常識では、これで取引は終了である。ところが、届いた「お試しの箱」に入っていた文書に、普通の大きさの文字で商品の説明等が書いてあった。ここまでは普通に読めた。その後に細かな文字で何やら書いてあるが読みづらいので読まなかった。
 そして、幾日も経たないうちに、宅配便の「お届け予定メール」で、この健康食品会社から荷物が届き、その配送日は××日と案内が来た。私「???」である。
 そこで、「もしや?」と、その「お試し」商品が届いたときの文書の「細かな文字」を虫眼鏡を使って読んだところ、「連絡がない限り、定期購入となる」とのこと。お試しの申し込み時には、そのようなことは書いてなかった。少なくともそのように認識できるように書いてなかった。
そこで、宅配便の会社に連絡して、「受取拒否」にした。その後、その会社に連絡して断った。結果として、面倒な連絡をしたが、余計なものを買わないで済んだのである。こんなことをする会社の商品は、どうせインチキである。

2、ある有名な食品会社の「×××の××スープ」の定期購入をした。
ところが、毎月定期的に届いても、その味にも飽きてしまう。そこで、この定期購入を中止しようとした。
しかし、申し込みのときには、電話、FAX、インターネット等、いろいろな申込み方法があったが、中止の場合の方法が見つからない。もたもたしている間に、次の定期購入が届いてしまった。
そこで、今度は見つけてやろうと、送られてきた××の**スープの箱に入っていた紙を詳しく読んだところ、「中止」の見出しはなく、何と「商品の返品・交換について」との見出しの記述中に、中止のときの電話番号が書いてあるだけである。申し込の場合と比べて随分と小さな文字であり、その方法も1つしかない。この電話は未だしていないが、どんな応答をするのか? 興味のあるところである。
 大手の有名な食品会社にして、このように狡いのである。このような会社は信用できないと認識した次第である。

3、ある、健康薬品? の通販である。
ネット上にある「この商品の」「使用者からの声」として、「使い始めて2週間で効果が感じられた」と書いてある。そこで、試に1カ月分だけ注文した。ところが、その注文時には3か月を勧めると表示され、「1カ月分は割高である。本当に1カ月で良いのか」と、損得をくすぐるようなメールが来る。そして、「少なくとも3か月使わないと効果は判らない」ので、「3か月分を」をとの案内である。加えて、「3か月分の方が割安です」と、何回も3か月分の申込みをするように案内が来る。その度に、1カ月分としていた。そもそもアヤシイので、1カ月の割高な費用を支払うことで申し込んでいるのである。
宣伝では「2週間で効果」と書いてあった。しかし、買ったら「3か月使わないと効果は判らない」として、何回も何回も3か月の継続を申し込めとの案内である。これはインチキを白状しているに等しい。そして、届いた1カ月分を使ってみたが、想定した通り、何の効果も感じられなかった。この会社からは未だにメールが届く。

4、これも超大手の有名な通販会社である。
或る日、クレジットカードの利用明細をたまたま見たところ、400円の引き落としがあった。筆者は、クレジットカードは好きではないので、余ほどでないと使用しない。そのような引き落としに覚えは全くない。そして、調べると、この超大手の通販会社の「プライム会員」とやらになっていて、その会費が引き落とされていたのである。そのような会員になった覚えは全くない。プライム会員になると映画も見放題とかであるが・・・そんな暇人ではない。
そこで、この会社に連絡しようとしたが、連絡先が判らない。ネットで調べると同じような事例があるのか、その方法がネットに書き込まれていた。もちろん、この通販会社がしている情報ではない。それを見てやっと連絡ができた。連絡したところ、今回の請求分と、その前月の分を返金するとのこと。引き落としはこれだけと、安心したのであるが・・・
ところが、その後、クレジット会社で調べると、それよりも以前から引落されていることが判った。再度この通販会社に連絡して、「過去の分も返せ」と言ったが、「ダメです」と言う。筆者は、そのサービスを全く利用していないので、これでは詐欺であると強く申し入れた。すると「上司という人」に代り、「返す」とのこと。たかが400円の数回ではない。金額に拘わらず、これでは幾らでも引落しされてしまう。

そして、驚いたのは、その後である。
筆者はこの事件の以後は、この通販は使わないようにしていた。しかし、この通販会社は書籍の購入に極めて便利であるため、便利さに負けて、仕方なく使った。そのときである。「今度は、騙されないように」と注意して操作していた。すると、「出た!!」・・・「プライム会員」「お試し」と誘導して来る。当然にそのようなつもりはないので、注意して避けていたのであるが・・・。
しかし、購入した後の結果では、「プライム会員・お試し」にいつの間にかされてしまっていた。それから、この解約をしようと、この会社の該当するところを探し出して解約した。しかし、それ以後、「プライム会員の期限がきます」と何回も「契約を継続」するようにメールが届くのである。私が解約処理をしているのを判っていながらのメールである。当然に無視したが・・・。これから暫くは、会員にされていないか注意する必要がある。

そして、この通販サイトは多くの人が利用しているので、もしや? と、知人にこのことを話したら、
◆一人目「エッ!」「そうなのかと・・・」と、調べたら、やはり会員にされて引落しがされていたとのこと。
◆二人目・・「そんなこと・・」、「何かいい加減にボタンを押したのでは」と笑われてしまった。ところが、数日後、「ヒョッとしてと思って調べたら」「自分も引落されていた」とのこと。本人が言うには「全く覚えがない」とのこと。
◆三人目・・私との話しの後に調べたところ、やはり「覚えがないのに引落されていた」とのこと。
上記の三人は、共に、この会員としてのサービスは一度も利用していなかったので、解約と返金の方法を伝授?した。その結果、解約・返金を受けたとのことである。もっとも、筆者のように過去の分まで取り戻したかは聞いていない。
◆四人目・・話したら、自分も以前に覚えのないまま、引き落としされていた。しかし、筆者さんみたいに、苦情を言って返金させる度胸がないので「そのままに」して、解約だけしたとのこと。

このように、私が聞いた4人が4人共に、知らない間に「プライム会員」にされて会費を引き落とされていた。勿論「使っていそうな人」に聞いたのであるが、このように知らない間に・・・極めて巧妙に誘導して、契約ボタンを押させるようにしている。これは、確かに、法的には詐欺には該当しないように工夫しているのであろう。
しかし、詐欺的に誘導することを認識していて、「誘導されないぞ」と注意していたにも拘わらず、誘導されてしまった。そして、その時には解除方法が不明である。これでは、「詐欺まがい」である。超大手の会社にして、このような詐欺まがいなことをする。
ネット通販では、特に有名な会社であれば、信用してしまい、クレジットカードで決済してしまうことも多い。しかし、クレジットカードの情報を知らせることは、このように知らない間に引き落としがされるという危険も生じる。上記では、2、では数千円、4、では400円×数回であり、被害と言う程ではないが、これは金額の問題ではない。幾らでも引落されるということである。

「便利さの裏には危険が隠れている」このことを忘れないようにしたい。
利用明細が届いたときには、必ず照合・確認をしないと、この「プライム会員」のように、特に少額であると気づかないで支払いをさせられてしまうこともある。

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日本政府は、オリンピックで来日する外国人の便利さのためとして、クレジットカード等による決済を推進するとのことであるが、どうしてオリンピックで来日する外国人に合わせて、日本人の習慣まで変えようとするのか? そこにはいろいろな利権じみたものがあるのかも知れないが、迷惑千万である。
そして、どうしてもクレジットカードを使わせたいのであれば、安心して使えるように、厳重な法整備をする必要がある。今、現在は甘いのである。少なくとも、私が経験したような事例、
◆インターネットでの契約を巧妙な「誘導によってさせる」ような行為を禁止するように法整備をすべきである。
◆お試し品の購入やサンプルの希望をした場合に、「連絡しない場合には継続契約」というような、詐欺的な契約を禁止すべきである。
お試し品の購入から継続契約とするには、少なくとも、特別な注意を払わなくとも継続契約と認識できる必要がある。これには、少なくとも連絡を取って、意思を確認してからであろう。お試し品を受け取ってから連絡がなかったら継続契約などは言語道断である。
◆解約方法は、契約の方法と同じ文字の大きさ方法で明確に明示させるべきである。
解約の方法が判りづらく、その方法も、申し込みと比べて「少ない」というのは不公正な取引である。このように取引は禁止すべきである。

筆者としては、このような詐欺的な取引をする会社は、信用できないインチキ会社であると評価している。
なお、国民生活センターに、このような事例が示されて注意が喚起されているが、正確性を期すためか、少々判りにくい記述となっているのが難である。