東京オリンピックの開催まで1年を切った今頃になって、マラソンと競歩については札幌オリンピック? に、突然に変更するとのこと。(令和元年11月1日現在、報道によれば)IOCは「これは、決定だ」との言い草のようである。何とも傲慢で日本を、東京を馬鹿にした傲慢さである。そう思って見ると何とも悪相の連中である。「ふざけるな!」と言いたい。
招致段階から東京の暑さは判っていた筈である。急に暑くなったわけではない。それでも、東京は酷暑を少しでも和らげるべく、道路の舗装まで直していた。その費用は、報道によれば、既に320億円を費やしているとのこと。これが全て無駄になってしまう。
何故、変更されたのか?
そもそも、オリンピックが8月に設定されたのは、世界的なスポーツが開催されていないのが8月との理由からであると言われている。すなわち、「放映権が高く売れる」ので「IOCが儲かる」との理由である。そこには選手ファーストなどは微塵もない。東京では暑さ対策のため、スタートが5時との提案をした。放映権料を高くとの前提から考えると、これでは、米国のゴールデンタイムには早すぎる。そうであるから、どうしても7時スタートにしたいのであろう。そうであれば、「更に高く売れる」・・・であるから、朝5時スタートなどと提案したから東京ではダメなのである。
IOCの連中にとっては、「いかに儲かるか」しか興味がないのである。金儲けに狂奔しているIOCにとっては、放映権の販売が第一なのである。そして「IOCの金儲け」のために、日本が、そして東京が大いなる無駄を強いられる。選手にとっても、いきなりの変更は迷惑であろう。
IOCは、「選手ファースト」とか言っているが、そもそもからして、選手ファーストではない。選手ファーストと言いながら、札幌で死力を尽くして走った選手を、労わるなどは微塵もなく、表彰式のために東京まで移動させるなどと、非人間的なことを平気で提案する。冗談ではない。わが身に量って考えて見よ。
しかし、そもそも、競争とは「暑さ」という「同一条件」のもとで、競争をする。その体調管理も含めての競争の筈である。これも無視して、如何にも「選手のことを考えて」と、本音の理由を隠しているのである。
今や、IOCにとっては、オリンピックは「興行」なのである。「金儲けファースト」なのであり、選手は、金儲けの道具・手段としているとしか考えられない。
なお、余談であるが、オリンピック開催に必要な係員の「ボランティア」とは摩訶不思議なものである。これは、「災害ボランティア」と似ていて非なるものである。一緒にすることは災害ボランティアに対する冒涜である。すなわち、IOCは莫大な金儲けをしているのである。ところが、その「興行」を実施する末端は手弁当で係員をする。筆者には、何とも平衡がとれていない不公正なものに見えてしまう。人助けとは全く違う。
今回のことは、東京都民としては到底納得できるものではない。IOCは320億円を賠償すべきである。絶対にしないであろうが・・・。また、東京都は、札幌変更で必要となる費用について、間接的なものも含めて、びた一文、支出すべきではない。
オリンピックが8月開催との前提があり、しかも暑い地域はダメとのことであれば、その開催地は限られてくる。しかも莫大な費用負担が発生する。二度と傲慢な「独裁IOC」の金儲けに協力させられるオリンピックの招致などはすべきではない。
了
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