大分発のブログ

由布・鶴見やくじゅうをメインにした野鳥や山野草、県内四季折々の風景などアウトドア写真のブログです。 

久大本線各駅めぐり石仏めぐり

2021-12-25 22:46:00 | 撮り鉄
大分駅方面から国道10号線を大分光吉IC方面に少し走ると、JRの線路沿いに大分元町石仏の駐車場があります。上りの普通11:56分通過。 2021.12.25


駐車場から歩いて数分、木造瓦ぶきの覆堂の中、露出した溶結凝灰岩の岩肌に石仏が刻まれています。


平安時代後期の作とされる薬師如来坐像です。


昭和9年(1934)に国指定史跡。

県南の臼杵石仏と並ぶ大分県を代表する磨崖仏です。

覆堂の右手の屋根のみの御堂に安置されている石仏はかなり風化しています。

大分元町石仏の西南約600m、龍ヶ鼻付近の崖にある岩屋寺石仏。

岩屋寺石仏(いわやじせきぶつ)は、大分市古国府にある平安時代後期(11世紀中頃)の磨崖仏。大分県の史跡に指定されています。



中央の如来坐像(推定)をはさんで、不動明王立像など合わせて十像が掘り出されていますがかなり傷んでいます。かつては国の史跡でしたが、損傷が著しいため県の史跡に変更。

右手の崖には千仏龕(せんぶつがん)と呼ばれる無数の小さなくぼみが残されており、かっては粘土製の小仏像が収められていたと推測されています。


岩屋寺石仏の先にある古国府駅。大分から一つ目の駅ですが無人駅。

かなり狭いホーム

下り普通12:31分着発


となりの南大分駅

名所案内に「高瀬石仏」の名がありますが、ここはあとで寄りました。


ここは逆光になります。上り普通13:02分

つぎの賀来駅




警報機が鳴ったので普通列車が来るのかと思ったら、「ゆふいんの森」でした。

13:14分通過


由布岳鶴見岳を背景に鉄橋を渡る下り普通。賀来ー豊後国分13:27分通過

大分市の南、稙田地区にある高瀬石仏。平安時代中期から後期の磨崖仏。石窟の中にあるため、当時の色彩が現在でもよく残っています。(国の史跡)


平安時代後期の作と見られ、大日如来を中心に5体の石仏が彫り出されています。

特に目を引くのは左端に彫られた深沙大将(じんしゃたいしょう)。深沙大将は玄奘三蔵を守護したとされる鬼神。


額にドクロを戴き、胸にも九連のドクロを着け、左腕にはヘビが巻きつけられています。


そして腹部には童女の人面、その下にある目は象の目であるとのこと。


深沙大将立像(高野山霊宝館)。快慶作 重要文化財



深沙大将(高野山霊宝館)。西遊記に出てくる沙悟浄のモデルのようです。


調べていたら杵築神社にも深沙大将の立像があるとのことでこれがよく似ていました。
ただし杵築市の神社ではなく、奈良県の杵築神社でした。