2021年11月30日
これは9月分のつぶやきで、前回「徳島ヴォルティス J1残留を目指して、いよいよ終盤へ」<2019年11月28日>の続きです。
いよいよ残り2試合。残留をかけて17位の湘南との直接対決です。湘南は引き分け以上で残留が決定。清水が浦和に勝つとその時点で徳島の降格が決まります。湘南は2年前のJ1参入プレーオフで引き分けてJ1昇格を阻まれた因縁の相手です「J1参入プレーオフのアドバンテージに納得と疑問」<2019年12月30日>
午後2時キックオフ。試合を楽しむと言うより、祈るような気持ちで見ていました。徳島は惜しいシーンもあり、また危ないシーンもありながら前半を終了。引き分けなら最終節で勝利を掴んでも湘南を上回ることはできない、清水の負けを祈るしか残留の道は無くなる。
半ば諦めの気持ちになっていた後半24分、コーナーキックのチャンスを得ます。キッカーはキャプテンの岩尾。左コーナーにボールをセットし、蹴り込みます。ボールはゴールから遠ざかるようにペナルティーエリアの外に向かって飛んでいきます。そこはほぼ空白地帯で、後方で待ち構えていたミッドフィルダー宮代が駆け込んでダイレクトに蹴り込みます。
宮代のシュートはゴールの枠を捉えながらもキーパーに跳ね返されます。しかし跳ね返ってくると信じていたというサイドバックの岸本が、湘南の選手に後ろからシャツを引っ張られて倒れながらも蹴り込んでゴールを決めました。
その後も危ないシーンがありながらも守りきって1対0で勝利しました。これで清水が負けていれば徳島は16位に浮上。しかし清水がアディショナルタイムでゴールを決め、1対0で勝利したので徳島の順位は変わりません。
現時点での順位は次の表のように清水が15位、湘南が16位、徳島17位で、12月4日(土)の第38節最終戦となります。最終節で徳島が残留を決めるためには他力本願しかありませんが、そのパターンをシミュレーションしてみます。残留のためには湘南か清水より上位にならないといけません。まず清水で考えましょう。
清水との勝ち点差は3点なので徳島は勝って勝ち点3を取らないといけません。その上で清水は勝ち点を取らない。つまり負けてもらわないといけないのです。そうすると勝ち点はどちらも39点で並びます。
勝ち点が同じ場合は得失点の大きい方が上位になります。得失点は清水が -18 で、徳島は -19 と1点差で清水が上回っています。しかし清水が負けると最低でも1点は減るので -19 になりますね。逆に徳島が勝つと最低でも1点増えるので、-18 になります。徳島が勝って清水が負けたときだけ徳島が上位になります。
湘南とはどちらも勝ち点36で同点です。得失点は湘南が14点上回っているので、湘南が上位です。この場合は色々なパターンが考えられます。
まず徳島が勝って湘南が引分けか負けの場合です。徳島は勝ち点が39になり、湘南は引分けで37、負けると36のままなので徳島が上位になり残留決定です。
次に徳島が引き分けた場合です。徳島の勝ち点は1点追加で37点になります。ここで湘南が負けると勝ち点は36のままで徳島が上位になります。しかし湘南が引き分けると勝ち点は37で並び、どちらも得失点は変わらないので湘南が上位のままです。
それでは両方が勝った場合は徳島の残留はないのでしょうか。勝ち点は39で並びます。どちらもが1点差で勝つと得失点も徳島 -18,湘南 -4となりその差は変わらないので湘南が上位です。
しかし湘南が1点差で徳島が15点差で勝ったら徳島が上位になります。
順位はまず勝ち点で決まります。勝ち点が同点なら得失点差で判断です。それも同点の場合はシーズン中の得点の合計で決まるのです。そのため同じ点差でも何対何で勝つ、あるいは負けるかで順位が変わるのです。
両方のチームが負けた場合も同じように考えることができます。
両方が勝った場合と負けた場合の例ですが、今回は得失点差がかなりあるので現実的では無いですが、得失点差が数点なら考える必要があると思います。
このように色々なパターンを考えてみるのも楽しいものです。ワールドカップのアジア最終予選もこのように楽しんではどうでしょうか。
それよりも、今度の試合で徳島が広島に勝利し、他力本願ですが、清水か湘南が負けるか、湘南が引き分け以下で徳島の残留が決まります。
まずは広島に勝って他のチームの結果を待つことにしましょう。
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