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小公子セディ

2016-02-21 23:10:09 | ゲーム


 …と、祖父である伯爵にいきなり言われ、セディの母親はお城から追い出されてしまいました。それというのも、今までセディは親子三人でニューヨークに住んでいたのに、父親が亡くなったことを契機にイギリスの祖父のもとで育てられることになったからです。そしてセディは母親を探すつらい旅に出るのでした。

 これがファミコン版『小公子セディ』のオープニングですが、実際の世界名作劇場のアニメを見た覚えがないのでこのような展開がまともなものかどうかは知りません。ただ私が知っていたのは、バカゲーとして有名であるということだけでした。中古ショップで480円で売っていたので購入してしまったのです。

 とにかく「家庭教師がトラウマ級にうっとおしい」ということが語られています。ちょっと不安を抱えながらスタートします。



 うーん、伯爵のお城にしてはえらく殺風景です。とにかく外に出ようと思ってドアを開けると…。



 いきなりクイズ! こいつが噂の家庭教師です! ちなみに正解はファドツ! 運が悪いと5回も6回も家庭教師が現れて、なかなか外に出られない場合があります。



 町はこんな感じ。中央上が伯爵のお城。ここからセディは町の人々に聞き込みをして母親の手がかりを探すことになります。下の方にいる少年に隣町のレストランのサービス券をもらって、とにかくそこに行こうと町を出ます。



 すると周りから多くの男たちがセディに向かって攻めてくるではありませんか! エンカウントは避けられそうにありません。試しにぶつかってみると…。



 また現れました! しかも攻めてきているのはすべて同一人物の家庭教師です! これはトラウマ! クイズの問題数はそれほど多くないのですぐに答えを覚えられると思いますが、とにかく敵(家庭教師)の数が多い! エンカウントするごとにマップ上の敵の位置はリセットされるのが救いで、1ドットでも先に進むのがいいのかもしれません。敵に捕まると時々問答無用で伯爵の城まで戻されることがあってガックリします。

 さてなんとか隣町までやってきました。母親の捜索のために聞き込みをしていると…。



 なんとあの有名な武器を売っている店が! まあ買えないんですけどね。

 それぞれの町では代官がおかしなことをやらかしていて、なぜかセディがそれらを解決するはめになります。それだけならまだしも、霊を成仏させてまわったり戦争を食い止めたりと勇者なみの活躍っぷり。凄いぞセディ!



 戦争を食い止めた時の渾身のグラフィック。ここからエンディングが始まるのですが、突然伯爵と母親が現れるというよくわからない展開。母親が町をたらい回しさせられていた理由も、いまどこにいたのかも説明されずにとりあえずハッピーエンド。なんかしらんけど、とにかく良かった!

 ゲーム中は選択肢として「フルート」というのが多くの場合で示されます。これによって人々の警戒心を解くのですが、それほど活躍するわけではありませんでした。フルート一本でのし上がっていくような展開を期待していたのですけど。

 ゲームで一番難しかったところは3つ目の町がなかなか見つからなかったこと。道の北側にあると聞いてはいましたが、どこにも見えません。ところが敵との戦闘に入る刹那、通行人が草むらの中に入って行くのが見えました。そこが町の入り口に違いないと考えて行ってみると見事正解でした。ここ以外はしらみ潰しに聞き込みをしていけば誰でもクリアできるでしょう。

 原作アニメがこういう作品かどうかは知りませんが(多分違う)、煩わしいクイズを除けばサクサク進むので、原作アニメを知っている人も(ある意味)楽しめる(かもしれない)ゲームです。




ロードランナー

2016-02-07 22:21:33 | ゲーム
 はるか昔の物語。そのころ普及していたホビーパソコンのMSXを持っていた友人の家に遊びに行って、そこで『ライズアウト』というゲームをプレイさせてもらいました。レンガやハシゴで構成された画面で、ちょこまかとしたキャラ達が金塊を奪い合っていました。そしてレンガの奥深くにある金塊を取るためにはレーザー銃を真横に撃ってレンガを溶かして道を作る必要がありました。これはなかなかすごいゲームに違いないと感銘を受けたのですが、この『ライズアウト』が『ロードランナー』の亜流だと知るまでには長い時間はかからなかったのでした……。

 しばらくして私はX1というPCを買い、X1版ロードランナー(テープ版)をずいぶんと遊び倒しました。当時は多様なPCが発売されていましたが、ロードランナーが移植されない機種はないというほどブームになりました。

 そんな中、ファミコンに参入するというハドソンがロードランナーを移植するというので注目していたのですが、雑誌で画面写真を見てびっくり! キャラが大きいのはいいのですが、1画面に収まりきらなくなって画面が左右にスクロールするというのです。ゲームとして成り立つのか心配しており、友人の家でプレイさせてもらったら案の定、画面の見通しが悪くてプレイしづらかった印象です。スクロール開始点が画面の端の方にあるので、出会い頭に敵にやられることが多くてイライラしたのを覚えています。

 一方、エディットモードはスクロールせずに1画面に収まる構成で、こちらは狭いだけにテーマを絞る必要があるため、非常に密度の高いステージが作成できます。当時のどの機種のロードランナーにもエディットモード(「コンストラクションモード」と呼ばれることが多かった)があり、私もX1版で多くのステージを作りましたが、雑誌などで最も盛り上がっていたのはファミコン版のエディットモードだった気がします。

 その後はファミコン版『チャンピオンシップロードランナー』を(友人に借りて)クリア。近年ではプレステの『ロードランナー レジェンドリターンズ』、プレステ2の『キュービックロードランナー』(ファミコン版が原型)などもプレイしましたが、独自ルールが多くなって本来のロードランナーらしさは薄れたような気がします。やはりゲームのルールは単純な方が良いと感じます。

 そしてつい最近、近所のブックオフで薄汚れたファミコン版ロードランナーのカセット(動作保証なし)が300円で売っていたので購入。全50面をコンティニューせずに通しでクリア。今プレイしてみるとえらく簡単でした。これでクリア認定しても良かったのですが、せっかくだからエディットモードで一つ作ってみようと考えてできたのが下の写真。



 ロードランナー経験の浅いプレイヤーにはやや難しいかもしれませんが、そこそこの難易度で駆け回るのが楽しいステージというコンセプトです。右の方はあまり楽しくならなかったかも。最後の最後の部分でに確実にクリアできない部分がありますが……。脱出ハシゴは3箇所です。暇な人は解法を考えてみてください。



 ファミコン版の動画。おバカなプレイをしています。



 こちらがオリジナルのAPPLE II版ロードランナー。多くのPCではこのような画面でした。ちなみにアーケード版ロードランナーはオリジナルとファミコン版の中間的な画面でした。