チンギスハーン 蒼き狼と白き牝鹿IV - 奥州藤原氏で世界制覇 その3の続き
始めに悲しいお知らせです。イギリスのリチャード1世が高齢のために亡くなりました。政治力はイマイチですが、戦闘に特化した世界最強の将軍でした。直接戦いたかったのに、なぜ逝ってしまったんだ……。もっとも、先に亡くなったのは藤原泰衡ですけどね。
さて、ホラズムが支配するバグダードにイスラム同盟の軍隊が集まってきました。平泉政権の戦力の8割をここに集中し、現在のイラン付近にあった前線を徐々にイラク側に押し返していきます。敵軍が出てこない隙をついてバグダードを包囲して占領に成功し、ようやくホラズムを屈服させました。
ホラズムが滅亡したとはいえ、アラビア半島、カイロ、コンスタンチノープルを支配するアイユーブ朝は強力です。しかも一カ所ずつ攻めていくと包囲されそうだったので、ダマスカス(シリア)、メッカ(サウジアラビア)、マスカット(オマーン)、カイロ(エジプト)の4都市を同時に攻撃してみました。すると思った通りに敵が分散されています。平泉政権はこれまでずっと戦術スキルを磨いてきたため、個々の戦闘ではまず負けることはありません。ほどなく4都市は全て平泉政権のものに。むしろその後に領地と人員を整えるのに時間がかかったくらいです。
そうしている間にも、コンスタンチノープル(トルコのイスタンブール)に逃げたアイユーブ朝の将軍達は次々に軍隊を送ってきます。今度は総力でぶつかり、地中海戦なども交わしながら都市近くまで追い込みます。
ボスポラス海峡を挟んで両側をすでに平泉政権軍が占めています。このあとチンギス=ハーンらが都市の四方から攻撃し、ついにあのコンスタンチノープルを手に入れました! これでヨーロッパへの足がかりができた!
アイユーブ朝の国王アル=アジーズ(サラディンの次男)は当然解放しました。サラディンほどの怪物ではなさそうですが、そのうちどこかで遭遇するでしょう。
一方、シベリアのオムスクにいる那須与一らは、キエフ公国のノヴゴロド(モスクワの東300km)を攻め込むために、こっそり街道を整備していました。ある程度まで伸びたところでコンスタンチノープルが攻略されたので、それに合わせて一気に攻めてノヴゴロドを陥落。都市の整備が済み次第、キエフ公国の首都キエフに向かうことにします。
1217年 夏 バグダードにてホラズム滅亡
1219年 冬 コンスタンチノープルにてアイユーブ朝滅亡
こちらはカイロを攻めたオゴタイ(チンギス=ハーンの三男、第二代モンゴル帝国皇帝)。彼はまだ若いので、国王藤原忠長の婿将軍になってもらいました。支配都市は36。街道もかなり整備されてきました。
コンスタンチノープルを支配下におくやいなや、現地の一部の将軍達が寝返りを勧められているようです。こんなことをするのは神聖ローマ帝国に違いありません。そもそも自分で「神聖」とか名乗っているのが疑わしい。次の目標は決まりです。
つづく