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エースコンバット

2014-02-27 21:41:21 | ゲーム
 プレステ4が発売されたというのに、いまだに初代プレステで遊んでいるおかもろ(再)でございます。プレステ4の映像は実写と見まごうばかりでございますが、ゲームの面白さと映像の質は無関係なのです。と言いたいところですが、さすがにこの初代「エースコンバット」は映像的に生煮えの部分があってプレイに影響するのでございました。

 エースコンバットシリーズはこれまでにゼロ2をクリアしてきましたが、先日上京した時に秋葉原で200円で初代が売っていたので購入。ついでに3も714円で購入。

 ゲームの基本的な部分はこれまでプレイした続編と同じものなので、おおよそ問題はありませんでした。プレイ中にムービーが挿入されるでもなく、ドラマチックな展開があるでもなく、淡々と敵機を落としていきます。ちょっと面白いのは、マップの進行上で繋がりがあるステージはある程度自由に選べるという点です。苦手なステージを後回しにできるシステムと言えます(後回しにするだけで結局はクリアしなければなりませんけど)。

 まず難易度ノーマルでサクッとクリアしたら、2周目で自機と僚機が選び放題になりました。次に難易度ハードでプレイすると異様に難しいのです。続編の高難度モードでもこれほど難しくはなかったと感じます。続編にあったレーダー上の敵ミサイル表示がないのがその原因の一つだと考えられます。そのためにミサイルの避け方が最後までよくわかりませんでした。また続編では最強だったF-22ラプターの攻撃力が低くて、他の機体の方が楽だったというのも私が陥った罠でした。そのような戸惑いはありましたが、それっぽいプレイ感覚は完成されているし、ステージルールもそれなりに多彩だし、ネジコンにも対応しているし、謎のミニゲームもあるし、十分に面白いゲームでした。

 ただプレステ最初期のゲームなのでとにかく見た目が古くさいのです。まずいきなり感じるのが、機体のペイントがダサイということです。味方機全ては白・赤・青のガンダムカラーで、昭和のアニメのようです。プログラミング技術もまだ発展途上のようで、地形の一部だけがポリゴン表示されており、地面が一枚絵の背景になっていました(地面と空を一枚絵で表現している)。そのために高度感覚がつかめず、慣れるまでは何度か地面に激突しました。まあいずれも続編では改良されているので、今作だけのご愛嬌としてスルーしておきましょう。

 3Dのゲームというのは当然遠くにあるものが小さく見えるわけで、その小さいものをちゃんと描けるだけの性能や技術がやはり必要なのですね。空気感や遠景の処理も必要でしょう。グラフィックが良くなればゲームが面白くなるわけではないけれど、グラフィックの性能が向上して初めて成立するゲームというのもあるということでしょう。プレステ4がどれほどの新しいゲームを生み出すか楽しみです(古いゲームをそのまま移植してくれてもいいですが)。



 動画はオープニングから最初のミッションクリアまで。ムービー部分のダサさに笑ってしまいます。本編はとにかく淡々とした展開ですが、これはアーケード版の『エアーコンバット22』の流れをくんでいるためでしょう。見ればわかる通り、とにかく高度感覚が掴めません。

 最後に、私はYF-23ブラック・ウィドウ IIが好きなのですが、本作ではあまり強さを感じることはありませんでした。ステルスの利点もあまり実感しなかったし。残念!

アルカン:鉄道、前奏曲集、練習曲集、エスキース集、他

2014-02-19 22:49:55 | CD


シャルル=ヴァランタン・アルカン:
・すべての長調と短調による25の前奏曲 作品31より 第1, 13, 17, 25番
・即興曲集 作品32より 第1, 3番
・鉄道 作品27
・すべての長調による12の練習曲 作品35より 第6, 8, 12番
・葬送行進曲 作品39 第5番
・48のエスキース 作品63より 第1~5, 8, 10, 13, 16, 18, 21, 32, 38, 43, 48番
・悪魔的スケルツォ 作品39 第3番

 ピアノ:ローラン・マルタン、ベルナール・リンガイセン

NAXOS: 8.553434



 ポーランドのショパンと同年代で親友同士でもあったのがフランスのアルカン。作品はほぼピアノ曲であったのもショパンと共通しています。私はアルカンの作品をこのディスクでしか知りませんが、聴いてみた感じでは、その作風は技巧的でありながら機知に富み、ショパンよりも外向きで、いくらか日常的・家庭的と言う印象。

 代表作は『鉄道』で、下の動画を見ればわかる通りに極めて技巧的ですが、その技巧無くしては醸成されなかったポエジーを感じます。



 いきなり鉄道が全力疾走です。左手の低音部がガタンゴトンという機械音をあらわし、めまぐるしく動く右手の旋律からは流れる風景が見えるようです。時には田園地帯などを通りながら終着駅で停車するまでの気分の変化も聴いて取れます。それにしてもこの演奏者もすごいですね。

 このディスクではいくつかの曲集からの抜粋で構成されていますが、技巧的な一面からさらに一歩踏み込んで、当時としては斬新な響きであったろうと思われます。そしてそれが何らかの気分や感覚を伴っているのが凄いところ。



 こちらの動画は『エスキース(草案)』の第10番。音源はこのディスクのものと同じと思われます。この曲では冒頭などでトーンクラスターのような効果も編み出されています(トーンクラスターについてはこちら)。他の曲でも5拍子(5連符かな?)の奇妙なものが複数あって、全体として知性によるヒネった音楽ではありますが、その影には健康的な歌心があるために聴きやすいでしょう。

 このアルカンの死因として、本棚の上のユダヤ教典を取ろうとしたところ倒れてきた本棚の下敷きになった、という話が伝わっています。この真偽はともかく、変人であったのは間違いないようですね。

 そういえば、鉄道をモチーフにした音楽にはオネゲルの『パシフィック231』がありました。こちらもフランスで活躍した人で(オネゲル自身はスイス人)、このあたりは内向的なドイツ音楽とは違うお国柄です。

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