〔諸国漫遊@見聞ログ〕(続)写真する山旅人

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〔平成 6年~平成 9年〕年賀@フォト回顧ログ〈1〉

2018-06-26 | 年賀@フォト回顧ログ

◆平成6年から始めた写真年賀状の変遷



〔平成6年〕

〈朝焼けの海〉徳島県 大神子海岸

カメラ撮影に興味を持ち始めたころの作品である。
車中泊していたが、辺りが白んでいるのに気づき、慌てて海岸へ急いだのを覚えている。




〔平成7年〕

〈暁雲北ア〉槍、穂高連峰/岐阜県 乗鞍スカイライン展望所

午前3時半、ゲートの開門を待つ。
目的は、スカイラインからの日の出である。
終点手前の展望場所で日の出を待つ。
その直前のことである。
北方に燐立する北アの盟主「槍・穂高連峰」の頭上に現れた巨大な吊るし雲の集団が気になる。
急遽目的変更だ。最高の色合いに染まる時、シャッターを切る。
自分にとっては、一生に一度会えるかどうかの暁雲である。
色褪せる頃、猛烈な寒さが甦ってきた。
写真にのめり込むきっかけとなった「記憶の一枚」である。




〔平成8年〕


〈早春の湖畔〉岡山県 恩原湖畔

明け方前、除雪された湖畔に車を停めた。
ウトウトしながら、樹間から朱色に染まりかけた空が見えた。
飛び起きて道端にカメラを立てた。
ピンクの天空が、雪解け間近の湖畔に投影してきた。
その前には、冬を耐え、春待つ木立が三本。凛として立っている。
想いも薄れぬうちにと、夢中でシャッターを切る。
思わぬところに被写体を見つけた「記憶の一枚」である。
天空ショーが終わりを告げるころ、湖面に除雪された雪塊上に立っていることに気がついた。




〔平成9年〕


〈湖畔の象形〉広島県 八幡原湿原

明日の雲海撮影に備えて、掛頭山山麓の駐車場で車中泊した。
夜中に寒くて目が覚めた。外を見るとシンシンと、かなりの雪が降り積もっている。
動けるうちにと、雲海撮影を諦め慌てて下り、集落近くに移動した。
雪景色に憧れ、チェーンを買って八幡原湿原へ向かった。
程よく木々に降り積もった雪景色に感動しながら、撮影に没頭した。
翌春に、再度訪問したが、この時の面影は全くなかったのを覚えている。
ほどよい雪がある種の感動を造り出すのだ。そうして「記憶の一枚」となる。


◆この年以前のプリントはダイレクトプリントで作成している。


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