言うはやすし行うは難し

「船場吉兆」閉店で従業員の人たちの退職問題がテレビで映し出されていた。よそ様の事は何も言うことは出来ないし言わない。
リリオーの店のこと・・・で言えば、
「言うはやすし行うは難し」とことわざにあるが、「するはやすし閉めるは難し」だった。
開店の時は、ワーワーと賑やかに人も集まり、何年かするとやめる人、入ってくる人がめまぐるしく変わり、何とか１人か２人、長続きする人が出来たなあと思う頃は開店して何年も経った頃だ。でも、これもずっと続かない。難しいね。
経営者と従業員、いつまで経っても平行線だ。
やめると決めたとき、お客様のことより、従業員の事が気になり、何とか上手く行ったかと自分で思っても不満が吹き上がり・・・どうしたらよいか悩んだ。
「開店はやすし閉店は難し」だ。
お客様に言われた。黙ってやめるな、逃げてやめるな、客、従業員、付き合いのある店、ママ、マスターみんなに報告してやめろ。
その通り、皆さんに挨拶して、きっちりやめた・・・つもり。でも、今でも尾を引いていることもあり。
でも、やめる責任はトップにあり。
片づけて何もなくなった、真っ暗な店内で１人、ずっとたたずんで泣いたっけ。あの時の涙は何だったんだろう。悲しかったのか、辛かったか、それとも解放されてほっとして流れた涙だったのか・・・未だに解らない。