真野教室から川合です。
今週行われている、オール・イングリッシュ「インドの旅」ですが、これまで英語に苦手意識を抱えていて、「全部英語!」に怖じ気づいていた生徒たちが、ずいぶん前向きなコメントを残してくれました。「分かってきた!」「新鮮で楽しい!」良い感じです。調子に乗って、数学や理社、国語でも「インド」を取り入れています。「えっ、どんな?」それはヒミツ、授業に参加した人だけが分かります。実は来週火曜日まで、真野教室はインド延長戦です。
さて、今回の画像2枚は、インドのコインの表うらです。ライオンの足下には、インドの国旗にも登場する車輪のようなものが見えます。かなり磨り減っているので分からないかな?
学生時代、インド人と友だちになりました。たった2週間だけの交流でしたが、片言の英語と片言の日本語で、ずいぶん、いろいろな話をしました。お互いに根気強さがあれば、片言でも十分、コミュニケーションができました。かれはバラモンの出身でした。(彼の発音ではブランマと聞こえましたが。)歴史や地理でカースト制を習いますね。バラモンは聖職者、言ってみれば、いちばんヒンドゥー教徒らしい生活をしている人たちだと思っていました。ところが、面白いできごとがありました。彼が私の目の前でビーフカツを食べたのです。中学生でもヒンドゥー教では牛を食べないと学習しましたね。私もとっさに「それダメ!ビーフ!」と叫んだのですが、間に合いませんでした。
いえ、正確に言うと間に合ったのです。彼は私を見て、一瞬にやっと笑ってから口に入れたのです。
呆然としている私に、彼は言いました。「おいしい。」 日本語で。
「それ、いいの?」
「家族の前では食べない」
ということは、はじめてではないんだな…。
彼はいたずらっぽく微笑んでいます。
宗教と科学の境界線を、反復横跳びしているようで、彼の笑顔が強く印象に残りました。
でも、本当は、ダメだったんじゃないのかな…、と今でもちょっと心配しています。
彼は大学の先生になりました。