①月見 ②夜長 ③鰯雲 ④稲妻 ⑤運動会
これは簡単ですよね。答えはすべて秋です。
では次のグループはどうでしょう?
⑥相撲 ⑦鹿 ⑧枝豆 ⑨天の川 ⑩盆踊り
ちょっと悩みますよね?正解は・・・・・・
これもすべて秋の季語なのです。
まず、俳句の季語というのは旧暦(太陰暦)に基づいて決められていますから、今の暦では1か月ほどのズレが生じます。
二十四節気という季節の節目になる日を境にして季節が分類されます。ですから、⑨「天の川」や⑩「盆踊り」は8/6頃の立秋以降の行事なので、秋の季語となるわけです。
しかし、⑥「相撲」や⑦「鹿」がなぜ秋の季語なのか・・・?不思議ですよね。
こういう時に役に立つのが「歳時記」という本。
その「歳時記」によりますと、⑥「相撲」は国技と言われ、年に6場所ある「大相撲」を連想しますが、
もともと相撲は神事と関係の深いもので宮中では初秋の行事でした。勝ち負けによってその年の豊凶を占ったといいます。
また、⑦「鹿」は秋が恋の季節で、牡鹿が牝鹿を呼ぶためにピーッと高い声を慈しみ、秋の季語とされたそうです。
⑧の「枝豆」だって、ビールと枝豆で思い切り夏のイメージですが、実はおいしくなる旬は秋からなのです。
こうして季語についていろいろ調べてみるのも面白いですね。
「歳時記」はポケットサイズの小さなものから、ご覧のように写真入りで読み物としても面白いものまでたくさんの種類が出版されています。
11月に実施される「チャレンジthe俳句」では、ぜひ活用してほしいですね。
甲西・守山教室より鼎でした。