くもり のち あめ

うしろ向き、うしろ向き、たまに、まえ向き。

奥泉 光・著『鳥類学者のファンタジア』

2008-05-08 13:16:05 | 読書
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寝ることとコンビニ弁当が大好きな30半ばの
独身女性ジャズピアニストがタイムスリップして、
第二次世界大戦中のドイツに来てしまう。
そこで出会ったのは自分とおなじ名前で、
同じくピアニストであった実の祖母。

700ページを超える分厚い文庫本で、
読み終えるのにかなり時間がかかってしまったが、
笑いあり涙ありの非常に面白いファンタジー巨編だった。

私はジャズに関してはまったく無知なのだが、
小説に出てくる有名なジャズ奏者、
『ビル・エヴァンス』
『バド・パウエル』
『チャーリー・パーカー』
『マイルス・デイヴィス』
等々、小説を読めば読むほど一体どんな音を奏でる人たちなのだろうかと
気になって気になってしょうがない。
今度CDショップで彼らのアルバムを探してみようと思う。

特に主人公が自分で自分のことを『女バッパー』と称するほど
非常に影響を受けている『バド・パウエル』の作品がすごく気になる。

心に残った言葉はジャズとは関係ないところなのだが、

『誰かがどこかで心を向けていてくれる。それは深い慰めであり、
 人間にとっての希望です。それと同時に、誰からも心を向けてもらえない
 人たちがいることに心が痛みます。その人たちのために私は祈りたい。』


という言葉。
聖書にこんな言葉があったようななかったような気がする。

誰からも必要とされていないと感じたら、きっと生きていることや
自分自身の存在に実感が持てなくなってきて、
無気力になったり、もうどうでもよくなってしまったり、
自分の命の重さがまるで感じられなくて、
幽霊になってしまったような気さえするだろうな。

つながり。
どんなに孤独になっても絶対にどこかで誰かとつながっている。
例え現実の世界にもうその人達は存在していなくても、
心の中でつながっていることとかあると思う。

ただ都合よく”そう思いたい”だけかもしれないけれど、
”そう思いたい”と考えていたことだけは忘れないようにしようと思う。



カラスと雨

2008-05-08 12:17:35 | 日記


昨日は深夜に何度か地震があった。
埼玉県南部は震度3程度だったが、茨城県沖などは震度5弱を記録していた。
最初の地震があってから、外ではカラスが『カーカー』鳴いていて、
地震が収まった後でも鳴き続けていた。

すると2回目の地震。
コツコツ突き上げるような小さな縦揺れが来たので、
これはやばいかも・・・と不安になっていたのだが、
やはり震度3程度だったので少しホッとした。

その後もカラスはしばらくの間鳴いていたのだけれど、
いつの間にか鳴き止んでいたので我々も寝床に入った。

最初はカラスがうるさいから窓を閉めようと
(蒸し暑かったので窓を開けていた)
していたのだけれど、動物の感というか、
そういったものの力は侮れないと思い、
いや、侮れないというより自然の変化を
人間より何万倍も敏感に感じ取っているはずだから、
カラスの鳴き声に耳をすませることにして、
窓は開けたままにしておいた。

もしもカラスが今より激しく鳴き出したら
いよいよ来るぞと心構えができるかな、と。

しかし昨夜はそれ以上何事もなくてよかった。

ゴールデンウィーク中は近所の水元公園にサイクリング&
フリスビーを投げに行ったり、
グリーン牧場&伊香保温泉に日帰りで行ったりした。

伊香保温泉に行ったのが5月5日だったため、
帰りは関越自動車道の帰省ラッシュ渋滞にはまり、
全部で40km近くすり抜けをしたのではないだろうか。

おまけに午後からは雨で、雨の牧場、雨のオートバイ、
雨の大渋滞と、ライダーにとってはこれ以上ないほどの
過酷な旅となってしまった。

それでも温泉に入れたし、家で飲んだプレミアムモルツも
死ぬほどおいしかったので良かったと思う。

最近は晴天続きなのだけれど、
どうも体がしんどくていけない。

周りの人もあまり体調が良くないらしく、
休みの疲れが(休んだのに疲れるって変だ)出ているのかもしれない。