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3月は何にでもヤル気満々で、
よっしゃ!やったるわ!
と勢いよく生きていたものの、
4月はヤル気がほとんどなく、
モチベーションもどん底だった。
4月は慣れない新人教育も重なり、
かつ自分の仕事もこなさねばならず、
労働時間とは反比例して、
4月の所得は過去最低を記録した。
せっかく戻ってきた確定申告の還付金も、
その穴埋めに使っている状況で、
オートバイのマフラー購入や、
セミフルパワー化への夢はまた遠のいたのだった。
お金は我が家にとどまるということをまるで知らないようで、
入っては出て行き、入っては出ていく。
そんなに居心地が悪いのだろうか。
5月後半には友人の結婚式が控えており、
披露宴では弾き語りをオファーされてしまった。
一応上司とのコラボレーションで、
上司が歌、私はアコギを担当する予定なのだが、
最近上司は、
「どう?練習進んでる?がんばってね」
「俺は挨拶だけするからさ」
などと、本気なのか冗談なのか分からないようなことを口にするものだから、
当日本当にバックレたときのことを考えて、
自分も歌えるように練習している。
アコギを弾き始めてから3~4年が経つだろうか。
まさか生まれて初めての人前での演奏が、結婚式の披露宴とは、
神様も粋なことをする。
本番は頭が真っ白になって、全部飛んでしまう可能性も大いにある。
楽譜を見ないで演奏するつもりなので、
いまのうちにコード進行を徹底的に体に覚えこませておかないと、
せっかくの披露宴がかわいそうなことになってしまう。
新郎はともかくとして、新婦には2度と頭が上がらないどころか、
一生恨まれるようなことになってしまう可能性だってある。
まぁ、でも仕方がなくもない。
我らの実力を承知した上での新郎からのオファーであり、
自分が一生懸命やる以外にできることは、他にない。
いきなり歌声がミスチルの桜井さんのようになるわけでもなく、
ギターがCharさんのように上手くなるわけでもない。
思ったほど憂鬱ではないのは、
結婚式までまだ時間があるからなのだろうか。
それとも何か自分でも気がついていない
自信みたいなものがあるからなのか。
やる前からダメだったときのことを考えるのはあれかもしれないが、
もしそのときは、
正直すまんかった。
と言って頭を下げる他ないので、
正直すまんかったの練習もしておこうと思う。