
川越「時の鐘」
先日、母方の祖母の一周忌で、
母の実家に足を運んだ。
私の実家に9時集合の予定が、
私は9時過ぎに母からの電話で目を覚ました。
前日の深酒が良くなかったのだろうか。
法事だというのに何たる。
母も焦っていたのか、
「じゃあ、もう間に合わないね」
と言って電話が切れてしまった。
間に合わないこたぁないだろうと思い、
急いで自分の車で追いかけようとしたのだが、
お寺に何時に行けばいいのか聞いていなかったので、
電話をかけなおそうとしていたら再度電話がかかってきて、
結局迎えに来てくれることになってしまった。
寝坊した挙句に、
本当に申し訳なかった。
法事は滞りなく進み、母方の実家に寄ったら、
従姉の生後1ヶ月の赤ちゃんがいて、
抱っこさせてもらったのだが、
これがもう何とも言えない。
おっぱいを飲んだばかりらしくて、
うとうとしていて、
あやしながらその顔を見ていたら、
父性に火がつきそうになってしまった。
この子のためなら死んでも仕事を頑張れる。
何としてでもこの子を守らなければと、
そんな強い気持ちになれたような気がした。
自分の子供じゃないのに、
これほど気持ちを揺さぶられるということは、
自分の子供だったらもう大変だろう。
帰りに川崎大師(喜多院)に寄ったのだが、
周辺の道路はかなり渋滞していて、
おまけに喜多院の駐車場はまだ午後4時だというのに
すでに終了していて、
路頭に迷った車であふれかえっていた。
喜多院の1kmくらい手前に空き駐車場があったのだが、
どうしたものかと話をしていたら、
「いやいや、1km歩くのはなかなか大変だよ」
という意見で皆が一致しかけたとき、
私の親父が、
「1kmなんて歩いたって大したことないだろ」
と強い口調で言うものだから、
「じゃあ、お父さんは1km歩けるの?」
と聞いたら、
「歩けない」
だって。
どっちなんだよと思いながら笑ってしまった。
そんなボケをどこで覚えたのだろうか。
幸い喜多院から700m離れたコインパーキングに停めることができ、
喜多院で破魔矢を買って、おみくじを引いた。
おみくじの結果は「末吉」で、
そういえば一昨年も「末吉」だったなと思い出し、
まぁ、今の自分には末吉くらいがお似合いだなと
妙に納得してしまって、
嬉しくも悲しくもない、平常心のような心持ちであれたのは、
午前中に聞いたお坊さんのお経のせいかなと思った。


喜多院の近くにあった「成田山川越別院」
喜多院に行ったのに、なぜか喜多院の本堂の写真は撮っていない