「積善之家必有餘慶」
積善の家には必ず余慶(よけい)有り
本日伺ったお席の待合で
拝見した言葉です
子供や子孫が幸せであるように願う。。。
そして
自分が今幸せであるのは
遡る祖先のお陰。。。
その命のつながりを
あらためて思わせていただきました
お席主は御年88歳
長きにわたって
茶の道を歩まれたというそのお方は
美しい白髪と柔らかな物腰の
上品なご婦人でした
ただお耳が遠いために
席主の隣には
娘さんがお座りになって
お道具のご説明をしてくださいました
その母娘並んだお姿に
お家の幸せを感じさせていただきました
本席の掛物は
「白雲深處金龍躍」
青漆爪紅の長板には
南鐐の大きな水指がいかにも涼しげで
小ぶりの筒釜についた蝉の鐶付が
これぞ夏のお茶!と言わんばかりで
楽しませていただきました
お正客がその形を絶賛されていた
煙管の雁首も南鐐で
古いものにもかかわらず
涼しげに光っておりました