表千家一期一会

大徳寺月次利休忌


本日は
時折時雨れて
底冷えの厳しい一日でしたが
京都紫野にて執り行われました
月次利休忌の法要に
参列させていただきました



聚光院の門をくぐったのは
9時を少し過ぎていましたが

受付でいただいた札は
思ったより若い44番でした



10時より
聚光院本殿にて
法要が執り行われました

凍てつく寒さではありましたが
本堂の冷たさに
清々しさ覚え
なんだか気持ちがすっと落ち着きました


目を閉じて
読経の声を聞きながら

利休居士に
今年一年の精進をあらためて
お誓い申し上げました


閑隠席の床には
啐啄斎筆宝船画賛が
掛かっていました


男子に恵まれなかったため
久田家から養子として迎えた
後の9代了々斎へ
送られたものだそうです



片隅にうっすらと雪の残る境内を歩いて
興臨院へ向かいますと
ちょうど次のお席が始まるということで
すぐに席入りさせていただきました

ご担当は
杉山重彦先生でしたが
お席主は大変なご高齢で
お水屋で少しお休みになっておられるとのこと

お道具の説明などは
お身内の方がして下さいました

お床の掛物は
即中斎筆 福東海寿南山

福徳は東海のように大きく深く
寿命は南山のように長く続く
というおめでたい言葉だそうです
(「茶席の禅語大辞典」より)

お釜が
とても大ぶりで
あまり見たことのないような
美しい釜肌でした

席中でのお話を
聞きもらしてしまったので
よくわかりませんが
会記には「天猫作」とありました

ちなみに天命釜のことを「天明」「天猫」とも
書くようです

主茶碗は
弘入作で銘「尉と姥」
惺入が箒と熊手の絵を描いていました

そういえば
寄付に掛けられていたのは

碌々斎 惺斎合筆の 梅画賛


聚光院の席も杉山先生のお席も

これまでに
隠居されて宗旦を名乗られた宗匠と
その嗣子となる方との縁のあるお道具を
お使いになられておりました


表千家の弥栄を言祝ぐ
おめでたいお取り合わせに

社中の一人として
あらためて慶びを共に
感じさせていただきました


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