表千家一期一会

大徳寺月次利休忌茶会




今日は
社中の方々と連れだって
久しぶりに
大徳寺月次利休忌のお茶会に出かけました




今日は
瑞峯院と大慈院の二席に参りました


瑞峯院のお席主は
飛騨高山からお越しの
川上省吾様と齢90歳のお母様


寄付には
川上不白八十三歳の画賛

本席には
如心斎一行 無


飛騨高山の川上家と表千家とは
古い御親戚関係があるとのことで

吸江斎の次女で
碌々斎の妹でもある
しん様というお方が

高山の川上家に
嫁がれたのだそうです


それで
このようなお道具組なのだと
合点がいきました


席主のお話される言葉に
中部地方の独特のイントネーションがあって

名古屋で生まれ育った私にとっては
懐かしさと親しみが感じられました

**************

大慈院のお席主は
高見俊一先生でした

本席の兜ィは
『江国春風吹不起』而妙斎箱

揚子江のほとり
春風が音もたてずそよそよ吹きわたる

という
のどかな春の様子を表しているそうです

まさに
お茶席日和の本日に
ぴったり相応しい兜ィでした


主茶碗の

左入作 太郎坊写は

席主のお父様が
若かりし頃
初めて求められたお道具だったとか


一方
軽やかな音の鳴る
愛らしい稲荷山の鈴香合は

お父様が生前最後に買われた品だったと。。。


巡る春を感じつつも
先代を静かに偲ぶ
席主のお心を感ずる一席でした


三千家の菩提寺  聚光院

今日は
裏千家の独楽紋の幕がかかっています


境内に入り
利休様のお墓にお参りをし

社中の皆々と共に
参ずることのできたことを
感謝いたしました



塔頭の塀から除く紅梅に
春の訪れを実感します

早朝
家を出る時に纏っていたコートは

お昼頃にはもはや必要なくなり
手に持って歩くほどでした


帰りに
和久傳さんのお二階『五(いつつ)』で
打ちたての冷たいお蕎麦をいただきました


最後にいただいた
濃厚な蕎麦湯が

お腹にやさしく
五臓六腑にしみ渡りました






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