海自では金曜はカレーだと聞きます。海上にいると曜日の感覚が薄れるので、忘れないようにと長年の習慣だと・・。
ところがどうでしょう・・? 台風に意思があるとは思えないですけど、好んで週末、連休においでになる。
現在洋上進行中の19号さん、とんでもデカぶつみたいね・・
太平洋戦争末期、制空権も制海権も完全なものとして向かうところ怖いものなしになった米海軍、・・だけどあったんですね~!
1944(昭和19)年12月、最低気圧907ミリバールという超デカ台風がフィリピン付近で猛威を振るいます。
ミリバールは懐かしい単位です。考え方は違うようですが、結果ヘクトパスカルと同じ数値です。
最大風速は220㎞/h(≒61m/s)、それがハルゼーの艦隊を包みます。
駆逐艦3隻沈没、空母をも翻弄し、800名近くの死傷者を出したとあります。
どの艦も沈まないまでもなんらかの損傷を負ったということですね。米軍ではコブラ台風と命名しているようです。
風浪に翻弄される空母ラングレー
沈没した1隻、駆逐艦スペンス
日本の艦艇もこの台風に遭遇したものがありますが、沈みませんでした。
友鶴事件、第四艦隊事件(注)の教訓により対策がとられていたんですね。これはいい話だと思います。
いままさに日本近海に進出した台風さん、私ごときが騒いでも仕方ないことですが、“てーへんだ、てーへんだ!” と騒ぎまくっています。
事前に騒いだほど、実際はしょぼい・・そんなことを願ってのことです。
なんとか無事通過してもらいたいものです。
注. 軍縮条約で戦艦や空母などの主力艦に加え、巡洋艦や駆逐艦といった補助艦艇にも保有制限をかけられたため、日本海軍は制限を受けない小艦艇に大型艦並みの兵装を施した。
結果、艇上部が重く(トップヘビー)不安定になり、風波は設計強度未満だったが水雷艇友鶴が訓練中転覆。
これを受けて既存艦艇の改修を行ったものの、演習中の第四艦隊が台風接近により艦体切断などの重大被害続出。
排水量600トン程度の小兵水雷艇「友鶴」