疫神
疫神は重篤な流行り病をもたらす”神”である。
病原がわからない時代であれば、それはまさしく魔力を有する神以外に考えられなかったことだろう。
易姓革命という考え方がある。
為政者が徳を失ったときに天の意志により姓(為政者)を易(か)えるというものである。
天の声、それは地震や旱、風水害などの天災であったり、飛蝗であったり、この神の出現も含まれる。
日本でも天平の世、天然痘が大流行し、時の権力者藤原四氏の生命も奪った。
聖武天皇は為政者としての責任を感じ、奈良の大仏の造立、各国への国分寺、国分尼寺の造営を行った。
相手が神である以上それしか方策がなかったんだろうね。
見えざる相手と対峙する。
単なる伝承かも・・だけど、昔の感染症の話を聞いたことがある。
治療法のない感染症に罹った者があると無人島に連れていく。
”絶対治るからな・・” ”必ず迎えに来るからな・・” ってところかな。
患者は朝には旗を掲げ夕には降ろす。それが続けば食料などの補給を行う
旗が上がらなくなったり、上がりっぱなしになって暫く経ったそのときは・・
そして片付けに行った者も例えば”もがさ”(天然痘)の場合、患者から剥落したかさぶたを裸足で踏むと1年くらい経過していたとしても感染したという。
客は疫神(疱瘡神)だった。病気の正体に出くわしたと恐れおののく。
現在疫神コロナも正体がわかりきっていないし、不安は尽きない。
書きたいこともあるんだけど、今はその時期ではないね。・・終息した頃には解決していることに淡い期待もしたい。
疫神で鬱屈した中、我家には朗らかな出来事があった。
阪神が弱い盛のとき、送りバントが決まっただけでまるで試合に勝ったほど賑わった〜・・しか盛り上がるところがないから・・程度のものだけどね😃