お寺ふぁん・続々

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万事塞翁が馬 ミッドウェー海戦

2020-06-07 | 日記

 東京アラート・・なんでも横文字にしないといけないんでしょうか?

 なんか言葉遊びしてるようで真剣味が感じにくいです。

 現在良いことが悪の種、悪いけれど良くなる種・・塞翁が馬ですね。どう良い方に向いていくのか・・

 

 もう実体験した人が減った現在ですが、時季として今頃日本とアメリカの戦争において日本が急坂を転び落ちる一大戦闘がありました。

 ・・なにをしているのか? 真剣味はあるのか・・ そんな空気はあるにはあったようです。

 日本も最終的にアメリカに勝つということは望めないと考えていたようです。

 だから乾坤一擲、アメリカが本気出す前に大暴れして講和に持ち込もうの意があったと聞きます。

 

 その有効な一作戦がミッドウェー島攻撃、占領です。

 秘密作戦ですが、アメリカはおろか国民にも筒抜けだったといいます。

 一方誘引作戦ということで偶々、漏れたことにして言いふらす意図もあったとか。

 そうであればそれなりの”詰”をしておくべきでしたが、舐めてしまうゆるみがあったのか中途半端になりました。

 

 聞きかじりですが、戦闘の決定的部分を書いてみます。

 日本の機動部隊(空母4隻)は、ミッドウェー島に接近、索敵機と第一次攻撃隊を発進、空母には敵発見に備えて対艦装備の攻撃隊を待機させる。

 第一次攻撃隊から効果不十分、第二次攻撃の要を認む旨の連絡が入る。

 機動部隊は対艦装備から陸上攻撃用に兵装転換。

 大雑把に言って対艦爆弾は鈍感、艦体を突き破って内部で爆発する。

 一方陸上用爆弾は着弾してから爆発すると爆発威力が上方にすり鉢状に拡散するため効果が薄れる。

 だから着弾直前に爆発して伏せたすり鉢状の爆圧を加える。対艦装備の魚雷は陸上攻撃にはまったく使えない。

 

 以上を前提にすれば陸には陸向け、海には海向けは至極当然。

 ところが兵装転換が終わった時点で”敵艦隊見ゆ 空母を含む”が索敵機から入電する。

 兵装をどうするのか? 第一次攻撃隊が帰投する。収容してから第二次攻撃隊発進か、発進後収容か?

 元々索敵機は”念の為”の気もある。アメリカ艦隊の予想進行路には潜水艦による監視網があり、発見報はそちらが先のはず・・

 実は潜水艦の散開前に艦隊は通過していた。

 

 ともかく突然の報に大混乱が生じる。

 しかし、これは初めてのことではない。

 インド洋作戦の際に敵機上空侵入、海面への弾着により初めて敵襲を知るという不祥事があった。

 戦闘に参加していた人の感想に”当たればよかったのに・・” というものがあった。”目を覚ませ!”である。

 攻撃隊発進、その後に敵発見の最も危険な状態での手順の危うさについて結果オーライが繰り返されたことから問題視されて来なかった。

 それらが一気に炎上した。

 

 空母対空母の戦いというのは初ではないが、熟してはいなかった。

 敵空母発見の報に空母飛龍乗艦の山口多聞司令官のみが”すべての趣旨は放棄して現装備のまま緊急発進”を意見具申したが、却下された。

 日本機動部隊は一撃必殺を期して、陸用装備から対艦装備に再転換して発艦を始めようかという時間遅れを襲われ空母3隻が炎上した。

 艦上、艦内は交換した爆弾、満載の航空燃料などが散乱し、消防関係者が見たら卒倒する光景だったろうこと想像に固くない。

 もう1隻(飛龍)も偶々スコールの中にいて被爆を免れたもののタイミング的にはこのとき”やられた!”ではないかと思う。

 沈めるが一番だけど緊急的にはとにかく飛行甲板を損傷させ、飛行機の発着を不能にするのが第一義と、対空母の戦闘方法を承知していたのは彼一人だけだと言われる。

 

 飛龍攻撃隊の魚雷が命中した瞬間の米空母ヨークタウン

 ダメコンの違いでアメリカ空母はなかなか沈まない。日本空母は松明のように燃えて沈む。

 

 その後残った空母飛龍も喪失するので、このとき航空兵力が壊滅的になったと言っても過言ではないでしょう。

 生き残った空母飛龍の被弾炎上

 

 量的にも質的にも復旧不能な程度であり、講和に向かうどころではなくなりました。

 この戦闘に完勝していたとしても、戦争継続が前提であれば大局に与える影響軽微というところかなと思います。国力の差があります。

 講和に進んだとしても軍の体制がさらに強化されて民には苛政となったかも知れません。

 ”塞翁が馬” の行方はわかりませんし、歴史に "IF" はありえないと・・・

 ただ、温故知新の思いと問題を意識したとき”な〜にそんなこと今までなかったし、実際そんなことになりゃ〜せんて・・” というマイナスの思いは忘れたくないねと思います。

 戦死の事実さえ一時伏せられた多くの戦士の尊い犠牲の上に・・