タレントの清水由貴子さんは、「介護うつ」だったと言われています。この本は、妹さんが書かれたようです。
25年前の3月3日。母は脳梗塞で倒れ、障がい者となりました。現在、母は清水さんのお母さんと同じく、高度障がい者1級・要介護5。胃ろうといって、胃に開けた穴から直接栄養剤を流しこんでいます。私は、母の介護をするために大蔵省を辞め帰郷しました。その後、父が亡くなるまで、父と2人で母の介護をしてきました。今は家族がいますが、私の信念で一人で介護をしています。
清水さんの事件があり、清水さんの絵ハガキなどがテレビで紹介されました。それを読んだ家族が、私と似ているところがあると心配をするようになりました。自分でも清水さんの気持ちは誰よりもわかる気がしますが、それを言葉で表現するのは難しい。介護は、当事者でなければわからない部分があると思います。
介護する者が介護を一人で抱え込み、介護うつに陥らないように、不幸な事件が起こらないように、支援が必要だと思います。当事者として、何が必要か考えていきたいと思います。