無会派 大竹功一の独り言

福島第一原発から約80キロの白河市在住。市議会議員7期目。
老病傷保護犬猫たちと暮らしています。

子どもたちを内部被ばくから守る必要性を市に訴える

2011年05月10日 08時58分46秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 先日の8日、「同級生」という方からブログへコメントをいただきました。「学校給食の牛乳が岩手県産の牛乳から県内産の牛乳に戻り、小さな子どもたちの将来を考えると不安である」との意見でした。別の市民からも「環境放射線が通常の10倍以上の白河市は、内部被ばくを極力抑える努力をするべきではないか。中高年は大丈夫かもしれないが、子どもや今後出産をするだろう年齢の若者の内部被ばくを防ぐべきだ」という意見もいただいておりました。

 早速、昨日教育委員会に状況を調査に行きました。担当者に聞いたところ、「県内の牛乳について、国・県より安全宣言が出され、学校給食にも使用するよう県から要請があったので給食に出している。」との返答でした。

 さて、ぜひ見ていただきたいものがあります。長野県松本市長記者会見2011年3月22日です。私は動画ではなく、テキストを拝見しました。
 松本市長は、チェルノブイリ原発事故後に5年半現地で医療活動をされたそうです(松本市長は医師)。その体験からの言葉です。

 この会見の中で、外部被ばくだけではなく、内部被ばくの重要性に触れています。鼻・口・皮膚の三つの経路から体内に入る被ばくのことです。もちろん、食物も入ります。
 チェルノブイリ事故後のポーランドでは、事故後4日目に新鮮な牧草を乳牛に与えることを禁止したそうです。子どもや妊婦などが飲んではいけない汚染ミルクの基準は、100ベクレル/キログラム以上であったそうです。また、子どもや妊婦に対して、新鮮な葉物野菜の摂取を控えるようにとの指示もあったそうです。これは、チェルノブイリから遠く離れたポーランドでの措置です。

 そして、ここは福島県です。福島第一原発から約80キロ地点の白河市です。世界から見れば汚染された地域となるでしょう。実際に、白河市から子どもを避難させ、他県の学校へ転校させている人もいるようです。私たちは、日本の未来を担う子どもたちの命を守らなければなりません。私も同級生と同様に、内部被ばくを抑えるためにも汚染されなかった地域の食物や牛乳を学校給食に使用していただきたいと思います。批判を恐れず、言わせていただきます。
 農家の方々も被害者です。私も家庭菜園をしていますが、何カ月もかかって育てた野菜が100円もせずに買えるということは、農家の収入もわかるわけです。大切に守ってきた土地を汚染したことに対し、国は補償をする必要があります。土壌改良について適切な指示を出す必要があります。その費用は全部国が支払うべきです。

 このことについて、昨日白河市教育委員会教育長に申し入れをしてきました。具体的には、

 1、幼稚園・小学校の校庭(特に放射線数値の高い白一小・大信地区の教育施設・みさか小等)の土を削っていただきたい。

 2、学校給食には、内部被ばくを極力抑えるために放射線の影響を受けていない地域の物を使っていただきたい。


 教育長の返答は、「今後、関係機関と連携して、早急に検討してまいります」とのことでした。


 ご意見ありがとうございました。