松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆憲法記念日に寄せて(三浦半島)

2017-05-04 | 地方自治法と地方自治のはざまで
 原稿がひと段落して少し余裕ができた。

 この間、あちこちに出かけたり、いろいろなことがあったが、ブログを書く時間を惜しんでしまった。記録として、残しているのに、これでは記録の意味がない。

 我が家の話題の一番は、やはり北朝鮮である。この前来た、アメリカの副大統領は、航空母艦のジョージワシントンの上で、北朝鮮ににらみを利かしたが、これでは、ミサイルで第7艦隊を狙ってくれと言わんばかりである。心配性の連れ合いは、いざというとき、どこに避難しようかというが、田舎がない我が家はどこに行ったらよいのか。

 山のほうに別荘を買うという案もでるが、子どもたちから、そんな、お荷物を残さないでくれと、大ブーイングである。たしかに。もっともである。お金もないので、安心してほしい。唯一の頼りは、新城市で一緒に自治基本条例をつくったMさんが、だいぶ前に、畑を始めたので、お米はあるので、万一の時は避難してきてくださいと言ってくれたことであるが、ご本人は、きっと忘れてしまっているだろう。要するに、じたばたせず、戦争にならないように、私ができる範囲で、できることをするということだろう。

 私にできることは、地方自治なので、民主主義の学校を少しでも実践することである。最近、地方自治の分野でも、人を善悪に分けて、一方的にしか見れない人たちが増えている。こうした子どものような人たちが、結局、戦争を引き起こすので、相手の立場を理解でき、多様な見方ができるように、民主主義の基本につながるような政策を提案し、一緒に考えていく場を作っていくことなのだろう。若者政策も、その一つで、いい政策を提案できたと、少し自負している。

 憲法9条が改正の俎上に上ってきた。国際政治は、中央政府も警察官も裁判所もないので、基本は力の強いもの勝ちの世界である。ニコニコ握手しながら、足をけ飛ばす世界である。日本国憲法は、日本の国家権力を縛るものなので、北朝鮮や中国には通用しない。日本国憲法は、外国を縛ることはできないが、それでも、これまで憲法9条を盾に、アメリカに対して、日本を守るべき責任をバックパッシングしてきた。バックパッシングは、ボールをバックキャッチャーに渡して、矢面に立たないという対応方法で、火の粉がふりかかってくるのを防ぐ戦法である。子どもの喧嘩のような世界政治では常套手段で、どこの国でもやっているが、憲法9条をバックパッシングのネタとする手法は、自国第一主義というトランプさんが表れて、また、ルール無視の国が現れるようになって、もう、バックパスできないくらいに追い詰められているということなのだろう。

 ここは政治の正念場である。どちらの方向に進むにせよ、国民の覚悟が問われるので。一人ひとりが、きちんと考えることができる場面を作ってもらいたい。

 
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