松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆空き家対策の基本理念(厚木市)

2016-04-27 | 空き家問題

 厚木市で空き家問題協議会の第2回目があった。ここでは空き家計画をつくっている。

 この協議会は、市長さんが議長なので、私は、特に役割はない。ただ、習い性なのか、議論がスムーズに進むように、それに関連した意見を出している。今回は、基本理念と関係者の役割について、意見を言った。

 基本理念は、なぜ空き家の計画をつくるのか、空き家対策の基本的な考え方を示す部分である。大要、次のような発言をした。
 1.基本は、所有者の自己責任である。自分の財産を自分で守り、自分の財産で人に迷惑をかけないようにするのが基本である。ここから出発しないと、施策を間違うだろう。

 2.次は協働である。ここで協働とは、一緒にやることがメインではない。それぞれが存分に力を発揮できるようにすることである。地域団体、NPO、企業が、力を発揮できるようにするには、たくさんの空き家施策がでてこよう。

 3.空き家対策の目的としては、防犯、防災、環境悪化などの適正管理にからむもののほか、移住、定住促進に重点を置いている自治体もある。後者は、まちに立派な古民家があり、そこに都会から住んでもらおうというものである。ただ、都市部の空き家の多くは老朽で、とても人が住めないものが多いから、どうしても防災、防犯等がメインになるだろう。

 4.民間活力を取り入れることが重要である。それをビジネスとして動かすものである。実例では、関係者でNPOをつくり、きめ細かな相談をやって、その後、希望に応じて、新築、改築等のビジネスにつなげるというものである。この点については、口頭の説明で、うまく理解してくれたのか、やや心配である。

 この厚木の会議は朝からで、午後はゼミだった。ゆっくりお昼を食べていたら、午後のゼミに遅れそうになった。「遅れるよ」とラインで送ったら、「先に研究室に入ってやってます」とのこと。学生たちが、私の研究室のカギを持っているので、いつも勝手に入って、準備を始めるので、ちょっと安心。

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