松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆新総合計画・区別計画の検討が始まる(相模大野)

2018-11-13 | 総合計画

 この日の区民会議は、新総合計画の区別計画の検討に入った。

 相模原市は3つの区でできている。人口が70万なので、ひとつの区の人口は多い指定都市である(私が横浜市で、行政区のあり方を考えていた時は、1区15万くらいが想定人口だった。)。人口が多い割に、区役所職員の比率は低い(横浜では1区平均で400人を超える職員が区役所にいるが、相模原では100人位である)。

 実は区別計画そのものは、そんなに難しくなくできると思ってる。6年前に行政区ができたとき、区ビジョンというのをつくったので、それを区別計画に転用できるからである。

 そんなイメージで、区ビジョンの見直しをすればいいので、「区ビジョンのここが時代遅れ」などといった指摘・提案をすればいいと考え、そのようにやろうとみんなに提案した。

 ところが、この作業は、グループワークの作業としては難しい(グループではなく、まず事務室でじっくり考える作業)。「何を話してよいか分からない」という声になり、そこで、急遽、グループワークの王道である、参加者が率直に思っていることを出してもらうことにした。

 考えてみれば、この出た意見を区ビジョンの表現にぶつければ、ここが課題だとか、これが新たな課題であるとかが分かる。その突合せの作業は、私と事務局がやればよく、それをグループワークでやろうと考えたのが、やや過大な要求だったということである。

 いろいろあったが、ともかく、まちづくりには失敗がない。みんなもあっという間に切り替え、前向きに議論し始め、今回も終わりよしになった。一つ勉強になったと思えばラッキーである。

 最後に発表になったが、印象的だったのが、みんなの意見のなかから、区役所の強化という提案があったことである。自分のまちや身の回りの要望ではなく、まちづくりの推進、大きく言えば、自治の展開にも、市民の関心があり、それが提案として出て来たということである。私は嬉しくなったが、これが、区民会議8年の蓄積なのだろう。

 やっていて、すっきりしないのは、市役所-区役所ー地区の関係、役割をどのように整理し、位置づけるのかという基本問題があいまいな点である。今回は、区別計画をつくるということで、南区では7つの地区のまちづくり会議で、地区の課題を検討してきた。この市民の検討の行き場がちゃんとあるのかという問題で顕在化する。

 これは大きな問題なので、軽々には決められないが、早めに取り組まないと、収拾がつかなくなるように思う。大変であるが、がんばってもらいたい。
 

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