松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★政策法務の学び方(那須塩原市)

2017-10-29 | 1.研究活動

 市町村アカデミーで、私の話を聞いたというHさんのお誘いで、那須塩原市にでかけた。

 那須塩原市は、黒磯市、西那須野町、塩原町の合併によってできた人口11万人の町である。塩原温泉には、行ったことがあるが、合併後は、始めてきたと思う。中学時代の友達に、黒磯から引っ越してきた人がいて、黒磯とは、どんなところなのだろうと思った記憶がある。
 この地区は、明治になって、開拓されたところで、その影響で、牛乳生産では、日本有数の町である。日本三大疏水の一つに上げられる那須疏水が整備され、今では、美しい田園地帯が広がっている。

 今回、訪ねたのは、旧西那須野町の庁舎。時計台がある立派な庁舎で、いつも新幹線に乗って、那須塩原駅を通過する手前で、これは何だろうと気になっていた建物である。今回、ようやくわかった。

 那須塩原市の君島市長さんは、もとは市の職員で、副市長さんを経験して市長になったとのことである。体験が共通なので、話があちこちにつながっていく。昔、廃棄物処理の担当をやっていた時があったようで、川崎にある日本環境衛生センターに研修に行ったよという話になった。

 それで、私も思い出した。実は、私が最初の研修講師をしたのが、この日本環境衛生センターである。たしか階段状の教室で、分厚いテキストの廃棄物処理法を冷や汗をかきながら、話をしたことを覚えている。履歴書を見ると、1992年から2年間、講師を仰せつかっていたようだ。ここを終えて、次は、横浜市市立大学の大学院の講師となっているので、日本環境衛生センターが、出発点だったということだろう。

 那須塩原市の若手職員は、みな前向きで、気持ちがよかった。中には、実家が横浜市金沢区でお父さんが横浜市職員だったという人(私は、そのお父さんことを知っていると思う)や、まだ21歳というゼミ生みたいな職員もいて、やりやすかった。ただ、時間がなかったので、飛ばし飛ばしの話で、内容の方は、分かりにくかったのではないかというのが、私の反省点である。だけど、自治体職員が法務を扱うときの基本的なことは、伝えたので、気持ちのどこかで、引っかかってくれていれば、いいかと思う。

 実は大きな失敗をした。前日、那須塩原市にいくらかでも寄与しようと考え、那須湯本温泉に泊まった。しかし、役場に向かう車の中でHさんから聞くと、湯本温泉は那須塩原市ではなく、那須町のほうだった。すっかり思い込みで、那須湯本と塩原温泉とのツートップで、温泉によるまちづくりをしていると思っていたためである。つまり、今回の旅では、隣町の那須町には、かなりの経済的な寄与をしたが、肝心の那須塩原市では、ほとんど買い物をしていないので、経済効果がまるでなかったことである。君島市長さんにも謝っておいたが、紙面を借りて、再度、謝っておきたい。 

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