松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★自治基本条例と協働(北本市)

2015-01-20 | 2.講演会・研修会

 埼玉県北本市で協働を考えた。

 北本市は、自治基本条例をつくり、さらに、市民参画推進条例、協働推進条例を制定している。フルセットで自治の仕組みを持っている自治体である。

 北本市の特徴は、市民参画と市民協働・市民公益活動の区別が明確についていることである。市民参画は、主体が行政で、そこに市民が参画する。他方、市民協働や市民公益活動は、市民も主体である。公共の主体である市民と行政が、時には一緒に行い(協働)、時にはそれを支援する(市民公益活動支援)という関係である。

 多くの自治体は、この区別が、あいまいなため、その基礎の部分から話すことが多いが、その分、前段が重たくなるが、その点、北本市では、協働や市民公益活動支援の実践活動の紹介に時間を使うことができた。

 面白いエピソードがあるので紹介しよう。研修会の前に、北本市の協働推進課の方々が、事前打ち合わせで、私の研究室にこられた。見ると、課長さんは、私の本を持っているのである。しかも、私のサイン入り本である。

 すぐに思い出すことができた。
 私の研修では、ワークショップを行ったときなどは、参加者のなかから最優秀者を選び、表彰することにしている。その記念品がサイン入り本である(なぜサイン入りなのかは、実際の研修の際にるるお話しする)。記念になればという思いと、より一層頑張ってほしいという期待からである。

 実は、前回の自治基本条例研修会の最優秀者が、今回、研究室にこられた課長さんであった。前回の研修時は別の部署におられたが、表彰の際、私は、「次は協働担当になる」と、私的辞令を出したのである。そして、実際、協働推進課の課長さんとして、この日の来研究室となったのである。

 北本市は、トマトの町である。トマトを使った商品開発が行われており、その代表例が、トマト大福がある。イチゴ大福のトマト版と考えるとわかりやすい。連れ合いは、大福とトマトのミスマッチ感がいいということでお気に入りのため、帰り道、その店まで送ってもらい買い求めた。

 トマトカレーもあちこちの店で出している。ただ、私が出かけたのが、平日の昼なので、レストランは、地元客が中心なので、どうしてもメニューは、生姜焼きなど、一般的なものになる。私が、メニューを見て戸惑っていると、私を観光客と見たおばちゃんが、「トマトのスープカレーもできるよ」と声をかけてくれた。私も調子に乗って、「辛さは控えめにして」と注文して、つくってもらうことになった。温かでおいしいスープカレーだった。

 さて、北本市における経済効果であるが、トマト大福などの和菓子とスープカレー、そして駅前の本屋さんで、本を2冊買っただけなので、経済効果は、きわめて少なかったといわざるをえない。

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