蕨市の市民協働研修である。
蕨市では市民参画・協働の条例をつくって3年目になるが、並行して私もその研修を手伝っている。これまでは一方的な講義が中心であったが、より自覚的に取り組みことができるようにと、今回は宿題を出し、グループワークを取り入れることにした。
テーマは、市民と協働するとよい事業を提案してもらうものであるが、とてもよかった。時間の関係で、すべてを発表してもらう訳にはいかなかったが、発表があった4グループとも、バラエティに富んでかつ実践的で、コメントがしやすかった。
たとえば、蕨市にも外国人が多く住んでいるが、日本語や日本の文化等に戸惑って、いらぬ軋轢や誤解が生じている。それを学校や地域、市民の力で、その軋轢や誤解をなくす取り組などが印象的であった。
この日は、午前中、期末試験があって、それを終えてから、市役所に出かけた。ちなみに、政治学の試験は、「国家は想像の共同体とされるが、諸君の考え方を述べよ」、環境問題は、「地球温暖化が進む中、世界のなかで、日本の進むべき道」という問題を出した。いずれも大きな話であるが、それゆえ、地域における地道で実践的な取り組みが、印象的だったのだと思う。