松下啓一 自治・政策・まちづくり

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*職員のやる気(西宮市)

2007-08-28 | 4.政策現場の舞台裏
 市民(NPO)の研修会で最後に質問を受けると、必ず出るのが「担当職員のやる気なさ」である。「どうしたら改善できるのか」という質問である。
 私は、「やる気のない職員はまずはいないでしょう。そんなことをしていても仕事が面白くないじゃないですか」と、実体験を踏まえて素直に答えているが、どうもピントがずれているようで、たいていは質問者は失望した表情を浮かべる。
 しかし、やる気が見えないのは、ちょっとした配慮や仕組みが不足しているためで、その手当てをすれば、職員はやる気を出すものであるというのが、26年間の公務員生活の私の結論である。この私の素直な感覚は、ずれているのだろうか。
 多くの自治体が、些細なことに関する締め付けを行っているが、そんなことをしている余裕は、もはやないのではないか。職員が自由闊達に、給料分以上に働いてもらう算段をしたほうがいいのではないかというのが、私の結論である。
 西宮では面白いヒントがあった。法律の範囲を超える条例づくりをめぐって議論したが(徳島市公安条例、飯盛町モーテル事件)、結局、「法(全国)の100メートルは、わが町(自治体)では300メートルを示せばよい」という意見である。こういう分かりやすい議論は好きである。
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2 コメント

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ご講義ありがとうございました (政策 太郎)
2007-08-28 17:24:47
気持ちは、政策条例を完璧につくりあげたい!のですが、普段の勉強不足がたたり2テーマの判例内容を理解するのに四苦八苦でした。幸い?政策の合理性を築き上げるのには高度な法知識は必要ないので??今から準備すればそれなりのものができると思っています。次回もよろしくお願いします。(西宮 竹)
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明日もよろしくお願いします (やな@研担)
2007-09-19 20:57:16
西宮市の自主研修『政策法務研修』も明日でいよいよ第3回を迎えます。

毎度毎度、研修前日にあたふたしている研修担当兼受講生の私なのですが、大変分かりやすい松下先生の説明により、研修担当としても受講者としても毎回救われている私です。ハイ。。。

明日も和気藹々でよろしくお願いいたします!!

しかし。
明日みんなで意見交換する予定の自分自身の研究テーマをまだ決めておりません。。。

今日の夜、がんばって頭ひねってみようと思います。




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