松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆市民による自治のつくり方・南区区民会議の実践(相模原市南区)

2017-06-23 | 地方自治法と地方自治のはざまで
 今年度初めての区民会議があった。

 年度替わりで、何人かのメンバーが変わった。金子さんや佐藤さんたちは、初期の段階から、一緒に区民会議を作ってきた。今日の提案型の区民会議になったのは、こうした地域で献身的に活動し、いつもあたたかな目線で、ともすると理に走りがちな研究者の会長をサポートしてくれた人たちがいたからだと思う。

 行政の職員も異動でだいぶ変わった。シンクタンクとしての区民会議がその提案ができるのは、ひとえに行政側のバックアップ、行動があってのことである。市民自治は、市民だけでできるものではない。市民が主役で行政がサーバントでもうまくいくものでもない。地域のまちづくり活動を実践したことのない人は、理想的なことを言うが、一度、自分でやってみたらいいと思う。きっと、うまくいかなかったら、役所や市民のせいにするのだろう。ところで、前の区長さんの服部さんは、大学の講師になったが、授業は順調に進んでいるのだろうか。

 この日は、新年度の事業計画を確認した。改めて、若プロの存在意義が高まっている。区民会議の主な事業は、若プロが下支えしている。下手をすると、若プロをいいように使うことになってしまうので、そこは常に自戒しつつ、若プロの出番を構築していくべきだろう。

 今年は無作為抽出の年である。働く世代のまちづくり参加がテーマなので、20代後半から50代の働く人たちを集めたワークショップを行う。そのほか、地域と大学の連携事業も具体的な仕組みができて、動き始めた。今までの人的な努力による運用を超えるようになってきた。ゆっくりではあるが、着実に前に進んでいる。

 こうした南区における実践をきちんと本にまとめられないだろうか。区民会議8周年記念として、市民による自治の作り方を解説したものである。『市民による自治の創り方・相模原市南区の挑戦』である。若者が書き、行政職員が書き、地域の人たちが論じる、区民会議らしいものとなるだろう。
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2 コメント

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ごぶさたしております (服部裕明)
2017-07-03 00:40:35
松下先生、相変わらず精力的に全国区でご活躍されているご様子ですね。
南区では大変お世話になりました。第二の人生の選択に当たっては、先生の影響が非常に大きかったのだと思います。もう少し安定したらご報告に伺おうかと思っていたところです。ご心配をおかけして申し訳ありません。
私が勤めている大学は、地域との連携という点ではまだまだという感じです。少しずつ前進できるよう頑張りたいと思います。
法学部で公務員志望の学生もいるので、手始めに市役所見学を実施することにしました。
私自身が勉強中ですが、今後は、地域で活躍している市民の方も講師に招くなどして、バラエティに富んだ授業を進めていきたいと思います。
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Re:ごぶさたしております (マロン教授)
2017-07-04 08:47:14
お久しぶりです。
授業は、慣れましたか?

私も最初は、自治体職員と学生のギャップに戸惑いました。

たた、服部さんは、区長というキャリアがありますので、徐々に、その蓄積が出てくると思います。

私は、万年課長でしたので、地方自治の深いところは、実は、よく分かっていないかもしれません。

困ったことがあったら、遠慮なく、連絡ください。
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