松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆空き家対策協議会(小田原市)

2023-02-18 | 空き家問題
 小田原市で空家対策協議会があった。今回は、新たな任期の第1回ということで、辞令交付と会長決めがあった。

 規則で、会長は委員の互選によるとなっているので、手続として、みんなからの意見を求めて、会長を決めることになる。実際には、事前に話をして、私が会長をやることは、みな知っているが、ともなく「ご意見ありますか」と言って先に進む。

 事務局から頼まれた人が、口上を述べて、私が会長に選ばれるが、その過程は、なかなか落ち着きが悪い。いい方法がないか、いつも思うが、なかなか思いつかない。

 この日は、次期の基本計画の最終決定を行った。時点修正のほか、変わった点は次の通りである。

 ①空き家活用小委員会をつくる。規則改正が必要ということで、まず規則の直しとともに、並行して制度設計に入る。私からの注文は、幅広の専門部会とすることである。建築士と不動産関連だけでなく、福祉やさらには金融関係の人も範囲とすべきであるというものである。

 たとえば、特定空家の解消でも、お金がかかるため、相続人間で話が進まないというケースもある。自治体の補助もあるが、有利な貸し付けなどもあるかもしれないが、これは私たちには、よくわからない。そういうときにアドバイスをもらえるようにするものである。

 ただ、何から何まで、専門部会に入ってもらうと、ものすごい数になって、身動きが取れない。いくつかに分けるか、あるいは、衛星的な委員のように、ときどき入ってもらった方がいいのか、ここは知恵の絞りどころである。

 ②条例をつくることも、計画に入った。そのうち、空家法の改正があって、管理不全空き家は固定資産税の優遇措置がなくなる見通しであるが、その法律改正後、条例を考えていくようだ。どういう条例にするか、事務局はまだイメージはないようであるが、これは、一度きちんと考えて、うまくスタートしないと、つくttだけの条例になってしまう。

 小田原市の空き家問題は、最初は市民部がやっていたが、今は都市部になった、これが全体のトレンドであるが、どこにの所管にも属さないということで、都市政策課がやっている。都市政策課なので、さすが担当者が優秀で、よく調査し、きちんとした積み上げを行っている。その分、協議会は、仕事がやりやすい。
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2 コメント

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小田原の空き家対策 (imai)
2023-02-18 13:17:23
こんにちは。いつも精力的なご活動に感服です。
小田原には「旧三福不動産」というリノベやまちづくりに強いとてもイケてる不動産屋さんがあって、代表の山居さんという方によれば、小田原駅最寄りの空き家は移住希望者等の需要に対して不足状態になっているとのこと。
一方、市内の他の駅(鴨宮、早川、根府川)は、隣の二宮町や真鶴町との競合に勝てないという意味のことをSNSに書いておられました。
空き家対策といいますが、詰まるところ、住宅単体の話ではなく、まちづくりの話なんだろうなと思っています。
(いよいよ宅建士登録します)
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たしかに (マロン教授)
2023-02-18 16:37:03
 空き家問題は、暮らしの基盤である家の問題なので、総合格闘技の世界です。単線攻撃では、手に負えません。複雑・多面的なので、誰が一番詳しいのか、分からない世界ですね。

 宅建おめでとうございます。小さい家に引っ越すようになったとき、よろしくお願いします。
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