松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

★議会事務局の政策形成ー自治の共同経営者を支えて(木更津市)

2016-08-09 | 2.講演会・研修会

 千葉の南部地域の議会事務局職員を対象とする研修会があった。テーマは、「議会事務局の政策形成ー自治の共同経営者を支えて」である。

 地方分権が進み、少子高齢化時代において、議会も大きく変わっていかざるを得ない。私の立場は、「9人で野球をやろう」である。これまで行政が野球をやり、それを議会がチェクするというやり方を改め、議会も野球の当事者となるというものである。同時に、市民や行政が野球をできるようにするために、それを後押しするのが、議会・議員の役割である。大要、そんな話になった。

 参加したのは、議会事務局の職員30人。よかったのは、終わった後の質問である。よかったという理由は、様々な質問が出たこと。みんなの参考になりそうな質問が出て、問題点やヒントを共有できた。もうひとつよかったと思うのは、気楽に質問できる雰囲気をつくれたこと。なによりだった。

 会場は、木更津市の駅前庁舎ということだった。駅前庁舎というので小さな出張所を想像したが、実は、木更津駅前のあった、そごうデパートが撤退し、そのあとに市役所が入ったものである。建物に入ると一階にはダイソー100均があるという庁舎である。役所の事務室は、内部の仕切りなどは新しく作ったのできれいであるが、デパート仕様なので窓がないのが悩みのようだ。

 デパートが撤退した後に市役所が入る例として有名なのが石巻市役所である。以前訪ねたとき、津波被害でそうしたのかと思ったが、駅前の百貨店撤退を受けて、中心市街地の活性化のために、あえて市役所が移転したとのことである。栃木市も同じようなケースがあり、こちらは地元の百貨店が撤退した後に市役所が入り、一階部分に新たな百貨店を誘致したというケースである。

 市役所庁舎が老朽化し、耐震基準を満たさない中、かといって立て直す予算はなく、同時に、中心市街地の凋落を防ぐといった理由から、こうした百貨店に市役所が入るというケースは、これからも出てくるのだろう。

 実は、千葉の富津におばさんが住んでいて、子供のころ、夏休み、海水浴におばさんのところへ行った。当時は横浜から木更津に横浜港から小さな船がでていた。本当に小舟で、子ども心に、ともかく怖かったことを覚えている。その後、小舟がフェリーになり、そして、それも廃止になった。

 今はアクアラインである。横浜からだと、東京湾アクアライン経由で木更津は50分である。本数も1時間に3本出ているので、利用しやすい。帰り木更津から、浴衣を着た若い娘が2人乗ったが、三浦半島の花火大会に行くのだろう。アクアラインは、神奈川と千葉の距離を確実に縮めたことは間違いない。

 今回の研修では、事務局を務めた木更津市の議会事務局の方々には、お世話になった。感謝申し上げたい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ☆土地所有権の放棄は許される... | トップ | ☆奈良モデルから学ぶ(本郷台) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

2.講演会・研修会」カテゴリの最新記事