松下啓一 自治・政策・まちづくり

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▽先輩が教える(相模女子大学)

2016-06-15 | ゼミや大学のようすなど

 ゼミ恒例の先輩による就活講座があった。

 松下ゼミでは、例年、4年生による3年生を対象とする就活講座をやっている。現時点では、4年生は就活真っ最中であるが、その先輩たちが、就活のコツやこうすればよかったなどのポイントを後輩に伝える。

 この日も、狭い研究室に、先輩3人とゼミ生が集まり、熱心な質疑が行われた。私が口を出すまはなく、就活最前線の生の声が行き来した。終了後、3年生のラインを見ると、「とてもよかった」ということで、充実した時を過ごしたようだ。

 就活については、大学の多くの教員は、語る資格がない。多くの教員が、今の学生たちのような熾烈な就活体験がないからである。私も、就活体験はない。結婚することになり、仕事を見つける段になって、募集要項に従って、横浜市を受けただけである。企業研究も企業訪問もしたことはない。

 横浜市に入ったときは、不況で試験はかなりの倍率だったが、大学4年生の頃は、その反対だった。当時は、試験に受けに行くと、企業から交通費が出た。就職ゲリラと言って、もともとが旅が目的で、遠方の企業を受けき行くということが、広く行われていた。企業からは交通費や宿泊費が企業から出た。売り手市場ならでは現象である。

 私も、ひとつ行く気がないのに、一度、遠方に受けに入ったことがある。当時は、大和古寺風物詩の研究にはまっていて、奈良の古寺を歩いていたが、それが目的で大阪銀行を受けに行ったことがある(奈良のいい旅館に泊まった)。私には、東京都の舛添知事を責める資格はない。

 大阪銀行は、一次試験に受かってしまい、何度も、大阪から電話をいただき、面接試験に来るように誘われた。しかし、もともと奈良の古寺が目的だったので、丁重にお断りしたが、後味が悪く、就職ゲリラは、以後、もうやめることにした。やはり私は、舛添知事をセコイと責めることはできない。

 大阪銀行は、その後、合併して近畿大阪銀行になった。大阪国際大学に移り、関西に住むようになって、近畿大阪銀行の前を通ると、逃げるような早足になるのは、この時のトラウマだろうか。

 さて、わがゼミの就活活動には、卒業生も絡んでくる。3年生のゼミ生で、茅ケ崎市を受けてみたいという学生から、一度、先輩を訪ねたいという希望があったので、さっそく、K.Sかぁと、なっちゃんにラインで連絡したら、いつでもどうぞという回答、いつも話が早い。

 4年生たちが、頼もしく見えたことも、ここに期しておこう。ごくろうさまでした。

 

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