ボルネオゾウと別れて、BCTオランウータンつり橋活動地に向かいます。
舟を進めているうちに、景色の変化に気付きました。
キナバタンガン川の片方の岸に、アブラヤシのプランテーションが見えたのです。
道路を走っている時に、いつまでも続くプランテーションにびっくりしましたが
川のそばまでそれは、迫っていました。
川から20メートルの範囲は、プランテーションは作ってはいけないと法律で
決まっているそうですが、守られていないことがわかります。
そもそも20メートルにも根拠はないわけで、
オランウータンやボルネオゾウが行き来するためには
数キロメートルは必要だと思います。
ボルネオゾウやオランウータンがプランテーションに現れ
農業被害をおよぼし、殺されていると聞きます。
ゾウやオランウータンたちにしてみれば
そこは、昔から自分たちの棲みかだったわけで
人間が勝手に開発しているせいなのにと思います。
日本にいると、つい目先の便利な生活に
ボルネオに棲む動物たちのことを忘れがちです。
が、こうして、オランウータンたちの故郷に立ってみると
本当に動物たちに申し訳ないと思うのでした。
でも、残されている自然の中で動物たちが
懸命に生きている姿を見ることができました。
「シロハラウミワシ」の夫婦だと思います。
川沿いの見晴らしの良い木を止まり木するそうです。
凛と立つ姿を美しいと思いました。
昆虫の数も多いけど
鳥もたくさん生息することを知りました。