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和裁、男物袷の着物の衿の”そく付け”(sokuzuke)

2010年01月27日 05時26分10秒 | 男物袷の着物
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衿のそく付けとは、袷の衿を女物の袷の様に別々に付けず、単衣の広衿の様に表衿と裏衿で見頃挟んで付ける方法で、まとめの最後が衿付になります。
 衽の流れは衽をたいらに据えて、前たて、衽、褄下の縫い込み、前たてと褄下の縫い込みの間にそれらの縫い込みが動かないように待ち針をします。
そして映像のようにへら付けをし、流れを7分から8分の間隔でとじます。
 衽下がりのところは素縫いの時にした表見頃と裏見頃の通しべらを5分位の間隔でとじ合わせ、衿肩明から衽下がりに衿型を使い通しべらをしてその1分上をとじます。
映像の着物は身丈が(背)3尺8寸、褄下1尺9寸、繰越4分、背縫い分を除いた衿肩明の切り込みが2寸3分、衽下がり5寸7分なので、衿のへら付けは衿山から肩山までの長さの2寸9分のへら、そこから衽下がりの5寸8分5厘のへら、衽下がりから衿先までは1尺5寸5分5厘の流れのへら付けをします。
 衿付の釣り合いは衿肩明と衿先では衿を緩くして、肩山から衽下がりの2寸下までは見頃(衽)と衿はたいらに、あとは衽を緩くします。
また地衿は3寸に、共衿は3寸5厘の巾に衿付と衿巾の折りを鏝でして、裏衿の付け側は通しべらでくけ側のみを衿先だけは3寸に、他は2寸9分の巾で中表に鏝で折りをします。(この時にくけ側の縫い込みが1寸3分以上にならない様に付けの縫い込みを調節します)
そして背中心から上前の衿付を縫い始め、地衿の共衿下は折り通りに共衿から衿先までは折りの5厘上を縫い、裏衿は衿山から衿先まで通しべらを縫います。
 衿付と共衿掛けが出来ましたら(共衿掛けについては女物と同じやり方です)衿の中に入る縫い込みを折りたたみます。
 まず縫い込みと地衿の間に1寸4分巾の厚紙を入れて、それより控えた巾に縫い込みを鏝で折りたたみ縫い抑えます。
 裏衿付けを表からきせをかけない様に鏝をかけたら衿先を縫います。
まず 地衿と裏衿の衿先のへらの1分上の表側に通しべらをして、地衿に表地の色糸で小さく針目を出して地衿と裏衿を縫い合わせ、くけ側の裏衿の表側に縫い目の5厘下に通しべらをします。
 そして衿先を中表に”付けの折り”と”くけの折り”の間に5厘位の隙間を空けて半分の巾に折り、表側は縫い目通りに”くけ側”の両端は縫い目をそれより中は、先ほどした縫い目の5厘下の通しべらを縫う様に弓なりに縫います。
衿先の縫い込みは映像の様に1寸4分から1寸3分位の巾に折りたたみ、縫い込みが落ち着く様に縫い抑えます。
 貼り付けた最初の映像の衽の”縦とじ”ですが、衿をそく付けにするときの褄下から衽下がりまでの間は、やや細く5分位の間隔でとじます。
 また褄飾りは和裁士さんより色々な工夫がされていますが、私は一番シンプルに?衽付けで4分、褄下で9分位の高さに4針の縫い目を出す斜めに上がる褄飾りです。
 最後に下前の衿先に付けた白い布は特別注文のタグで普段は付けません。ちなみにタグの大きさは丈が8分の巾が3分上がり、裁切りは丈で2寸1分の巾は7分位で下前衿先のくけ側の衿先から3寸のところに付けます。

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