岩佐和裁のブログ、裁縫記:IWASA WASAI's blog, sewing notes.

着物や和裁を紹介しています。
Introducing kimonos and kimono sewing.

留袖の黒と喪服の黒

2005年05月28日 18時33分18秒 | 未分類
留袖と喪服はどちらも黒いです。
 喪服の染めは黒を染める前に、赤を染める紅下と、青を染める藍下が有るのは知ってるのですが、留袖も紅下、藍下で染めているのでしょうか?縫う事とは余り関係が無いので、調べた事が有りません。
 ご存知の方がいましたら教えて下さい!
 留袖といえば、お会いした事は無いのですが、大大先輩にあだ名が留袖という方がいらっしゃいまして、その意味は肌が色黒で、性格がおめでたいからなんだそうです。(決して私がつけたのでは有りません!)
 それから喪服の黒に関してなんですが、うちの近所の飼い猫の黒猫のクロちゃんは(そのまんまです)はお日様にあたるとほんのり赤く見え、一回り小柄な黒猫の小クロちゃんは(名前を聞いて無いので、私が勝手に呼んでいます)青く見えます。
 もしかして黒猫の黒も紅下、藍下が有るのでしょうか?

写真は左から換算表と袖の丸み、裁縫箱と針さし、糸、文鎮と鋏等です。
 私の使っている和裁道具は、ボール紙で作った袖の丸味や、裁縫箱は金属製のお菓子の箱を使っている為、見た目はかなりしょぼいです。

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アイロンの友

2005年05月27日 08時56分17秒 | 未分類
知人の中に、私が尊敬?しているギャグが得意のおじさんがおりまして、以前会社の旅行で熱海のMOA美術館に行ったときに、丁度美術館の入り口の駐車場に植わっている、梅か桜かが満開で、メジロの群れが花の蜜を吸いに来ていました。
 それは見事な光景で、数本植わっているそれらの木全てに、沢山のメジロがとまっていて、それを見ていた初老のご夫婦だと思われる方が、そのうちの一本を指差し、「あの木にとまっている鳥は、なんという鳥なんでしょうね」と独り言の様な事を言われ、それを近くで聞いていた、かのおじさん、「あれは、メジロですよ」と聞かれてもいないのに答え、そのご主人と思われる方が、「それはどうもご親切に」とお礼を言われ、さらに「その隣の木にとまっている鳥は、なんという鳥なんだろうね」と言われ、私にはこれも独り言の様に聞こえたのですが、かのおじさんはこれにも反応して「ああ、あれはメジロの隣だからタカダノババでしょう」と答えました。
 東京近郊にお住まいの方なら、これがギャグだと気づいたでしょうが、その方々はそうでないらしく「は~そうですか」と分かったとも、分からなかったともいえない返事をされていました。(注釈、メジロ→目白、タカダノババ→高田馬場、はそれぞれ東京のJR環状線の、山の手線の駅名で、池袋⇔目白⇔高田馬場⇔新大久保⇔新宿の順に停車します)
 まったくしょうもないおじさんです。
 さて写真はアイロンの友といいまして、私が愛用している和裁道具の一つです。
 これはなかなかの優れ物で、これにアイロンや鏝を二、三回すべらせてから、アイロンをかけると、アイロンがスーっとすべります。
 仕事で使う鏝やアイロンは一般的な温度よりは高めなので、生地がアイロンにくっついてしまうと焦げる事も有るので、結構重宝しています。

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半襦袢から思う事

2005年05月26日 07時55分38秒 | 未分類
のっけから違う話になりますが、ウィストン・チャーチルが第二次世界大戦当時に飼っていたオウムが、まだ御健在だそうで、英紙「ミラー」のウェブサイトに出ていました。
 名前はメスなのになぜか”チャーチル?”「チャーリー」とも呼ばれるこのオウム様、御歳なんと105歳。
 1937年に”チャーリー”を飼い始めた”チャーチル”(紛らわしい!)は早速、お気に入りの呪詛の言葉「Fuck Hitler(ヒトラー、クソ食らえ)!」「Fuck the Nazi(ナチス、クソ食らえ)!」を仕込み始めたらしいです。
 そして、チャーチル没後38年、いまだご健在の”チャーリー”様は「ファック・ヒトラー!、ファック・ザ・ナチス!」と今も言っておられるんだそうです。
 これでは”チャーリー”様がご健在なうちはナチスの復活は難しいでしょうね。
 ちなみにこのお方がチャーリー様です。
 そして猫と共に身近な動物で有る犬のご長寿記録は、1939年11月14日に天寿をまっとうした、オーストラリアの牧羊犬(オーストラリアン・キャトルドッグ)の「ブルーイー」で享年29歳5ヵ月だったそうで、やはり英国圏!アングロサクソン恐るべし...。
 さてやっと本題の半襦袢ですが、皆さん半襦袢を長襦袢の変わりに裾よけとあわせて、二部式の襦袢としてお召になっているみたいで、なかには袖付けをスナップやマジックテープにして、着物に合わせて袖を取替える方もいらっしゃいます。
 半襦袢の身丈ですが、女物で1尺6寸前後、男物で2尺1寸前後で男物の方が丈が長いのは、帯を締める位置に関係が有ります。
 それと最近の羽織は丈が長めですが、スカートや浴衣にもミニが有るのですから、ミニ丈の羽織なんて如何でしょうか?チビの私は肩から2尺で膝上3寸位です。(これも妄想ですよね)

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着物の保存方法2

2005年05月25日 12時21分58秒 | 未分類
着物の話題からは大分外れますが、猫のご長寿記録は非公式では、英国デボンのハルウェイ夫人の飼い猫のプスで、プスが死去した1939年11月29日は、プスの36回目の誕生日の翌日だったそうです。
 ギネス認定の歴代最長寿猫は、グランパという名のスフィンクス猫の持つ34歳2ヶ月4時間で、グランパは1998年4月1日に天寿を全う。それまでの記録、1957年にマと呼ばれる猫が打ち立てた34歳1日を更新したそうで、ちなみに猫の34歳は、人間に換算すると152歳に相当するそうでまさに大往生ですよね。
 そして現在生存中の世界一の長寿猫は、カタリーナ・レディというバーミーズ種の猫で、飼い主は、オーストラリアのメルボルン在住のヘイワード夫人。カタリーナ・レディは1977年3月11日に生まれ、2002年4月現在25歳だそうで、今もご存命ならば28歳ですか、まさに猫又!もとい神です。
 あと金魚のご長寿のギネス記録もやはりイギリスで、ティッシュという名前の金魚は享年43歳だったそうで、さらに万年は生きる亀にいたっては、オーストラリア動物園の名前がハリエットというガラパゴスゾウガメは現在171歳だそうです、しかもこの亀はあのダーウィンがガラパゴス諸島で捕獲した亀だというのですから驚きです。
 それにしてもアングロサクソン民族は、家や家具やペット?など、物や生き物を長持ちさせるのが上手ですね...。
 ちなみに彼女の動画を以下のURLで見る事が出来ます
 ハリエットおばあさんの167歳の誕生日の記録
 話題を着物に戻しますと、着物を長く箪笥等で保存するのもいいのですが、当分着る見込みの無い着物はいっその事洗い張りをして、反物の状態で保存するのも一つの方法です。
 特に七五三の着物等を着せた時、いくら親御さんが注意しても、子供さんは着物を汚しがちです。
 そして汚れによっては後で浮き出てくる物も有り、時間が経つと落ちにくくなります。
 また仕立てからかなり時間の経った着物を解きますと、縫い目や縫込みに綿埃がだいぶ溜まっています、これらの埃は丸洗いでは落ちないと思います。
 写真は別染めの男物の縞の単衣の小紋と長襦袢です(衿は別衿です)


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裏丸抜きの着物

2005年05月22日 18時55分45秒 | 未分類
さいたま市の今日はお世辞でも涼しいとは言えない天気でした。
 そのせいでしょうか、こんな陽気の日に着る袷は、以前紹介した胴抜きの着物をもっと過激にして、胴裏と裾廻しを全部抜いた着物にしたらどうだろうか?と思いました。
 そんな着物は見たことも聞いた事も無い私の妄想ですので、仕立てたら色んな不都合が有るかもしれませんが、袖は袖口布だけを付ける単衣の羽織の様な形にして、身頃の裾は断ち切り3寸位の布を付け、袷と同じで裾吹きを作り、上は表身頃にくけ付けて、衽は裏衽を付けて胴抜きと同じに始末をし、衿は単衣と同じ形の着物なんてのはどうでしょうか?
 私の妄想の産物ですので、裾廻しの用尺や布使いはいっさい無視しています。

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着物の身幅、実際着てみると?

2005年05月20日 07時25分02秒 | 未分類
前日に書いた記事にひわさんからコメントが有りまして、内容を少しパクリらせて頂き今回は身幅について少し書きます。
 私は東京で修行したので、女並の身幅は後幅7寸5分、前幅6寸、抱き幅5寸6分と教わりましたが、関西は後幅8寸、前幅60寸で抱き幅通しだそうで、同じ並寸法でも東と西では違うもんなのですね。
 電圧が確か天竜川を境に東と西が違う様に、着物の並寸法もどの辺が境界線になっているんですかね?
 それと以前組合の着付けから考えた着物寸法の講習会で、特に男性は体重が同じ位でも水泳などをしていて、胸板が厚いと身幅と裄にかなりの違いが有り、驚いた事が有りました。
 女物については先日身幅を広げる直しが有り、昔は丁度よかった?着物を先の男物の事も有り、裄が気になったのでちょっとはおって貰いましたが、余り違いが有りませんでした。
 男の人が太ると身幅は当然ですが、裄も長くなる事が多いのですが、女性の裄はそれ程変わらないのですかね?(悩んでいます)
 追伸、現金問屋の丸京さんが20日から、会員限定の売り出しを始めました。今回は35%引きだそうです。
 チラシを私のホームページにアップして有ります。

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男物の長襦袢の別衽

2005年05月19日 22時10分03秒 | 未分類
布幅が足りません!反物の幅は1尺5分有りますが、襦袢の身幅は着物寸法に後幅で5分前幅で1寸プラスしますが、立派な体格になると着物寸法を通常の換算で長襦袢寸法にすると、身幅が出ません。
 男物の長襦袢は東京衿が一般的ですが、このお客様みたいなサイズになりますと竪衿幅を3寸5分にしないと身幅が出ません、ゆえに女物の襦袢の様に別衿(大阪衿)仕立にするしか方法が有りせん。
 ちなみにこのお客様の寸法は襦袢寸法で後幅9寸7分、前幅8寸9分の通し、竪衿幅3寸5分です。
 私の修行した上野和裁ではこのように竪衿幅を広くした長襦袢を別衽仕立と呼んでいました。  今回の様に身幅の広い人では有りませんが、呉服屋さんと相談し、着物を余り着た事のない男性用に長襦袢を女物みたいに別衿仕立にして紐を付けた事が有りましたが、結構好評だったそうです。

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ワンタッチ着物

2005年05月16日 10時02分51秒 | 未分類
これも先生の所に居た時の仕事ですが、お客様がお花かお茶の先生で外国(確かヨーロッパの国のどこか)であちらの方をお茶かお花でおもてなしするのに着物を着るのですが、着付けをする場所と時間に制約があるので、簡単に着られるように仕立について細かい指定が有りました。
まずおはしょり分を子供物のように腰揚げして、台芯を半衿でくるんで衿比翼のように衿に付け、襦袢の袖のみを着物の裏裄にくけ付けました。
 紐を付けたかは忘れてしまいましたが、下には裾よけと肌襦袢を着るのだそうです。
 外国で着物を着てよその国の人達をもてなすのって結構大変なんですね。

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袷の着物を単衣に直す。

2005年05月14日 13時44分37秒 | 未分類
お題から少しはずれますが、写真は肩山を縫い下げた形の羽織下です、教科書によると昔は半端な残り布や古物の長襦袢地などで作ったそうで、身丈や衿丈など使える布によって色々工夫したそうです。
 着物は歴史が有るだけに仕立や直しにも、なんとなく決まり事みたいな物が有ります。それはそれとして、私は時々まず実現しないばかな事を考える時が有ります。
 1、浴衣地でお対の着物と羽織(もしくはコート)を作る。
 2、浴衣地で和風のバスローブを作る。
 3、現在の着物は元々小袖という下着が進化したと教科書に書いて有りますので、それと同様にそのまま外出してもおかしくない長襦袢を作る。
 4、袷の着物を洗い張りせずにそのまま単衣に直す。
 5、ウールを袷仕立にする。
 6、江戸小紋やその他の小紋、紬などを薄く綿を入れた、綿入れ仕立にする。
 1,2,3はほんとに馬鹿な妄想ですが、4,5,6は実際に見た事のある仕事です。

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羽織下の試作品

2005年05月11日 21時11分19秒 | 未分類
HIROさんのコメントがきっかけで、いつもの赤の色モスで綿入れの羽織下を作ってみました。
 綿入れを作るのは修行時代も含めて初めてですが、袖が無い分細工が楽で何とか形になりました、私の半分師匠の母にもお褒めの言葉を頂き安堵しております。
 私の綿入れの技術はさておき、デザイン的に完璧だと思います!教科書には羽織の下に防寒用に着用すると有りましたが、この形なら外からはまず見えないです。
 試作品は青梅綿を入れて、今日は少し寒かったのでちょっと試着してみましたがなかなか快適でした。
 まだ寒い季節の準備をするのは早いですが、防寒用に羽織下絶対お勧めです。
 参考までに妙な写真を載せときます。


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