ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

奈半利の版画シリーズ

2009-12-04 22:17:57 | 建造物入門
 かつて酒蔵として利用されていた蔵なのですが、いまはただの倉庫として残されております。
 黄色い道は、街中をはしる野根山街道です。この道をそのまま行くと野根山に向かいますが、街中では路地としての機能をもっています。
 2棟並んだ蔵は傷んできているのですが、修繕するでもなくそのまま放置されて朽ち果てるのを待っているようでもあります。

 このサイズの蔵を修繕をするとしたら相当の経費がかかるのでしょうし、資金投資をしても回収の目途は立ちません。

 漆喰の白が存在を主張しています。漆喰という建築素材は魅力的です。年を重ねるごとに白さが増して、そのうちコケが生えて色彩を勝ち取ります。
 黒い板塀も印象的ですが、老朽化が進んでくると薄く、もろく、弱くなります。
 点線のように見える水切り瓦も何か画面から消え入りそうです。

 子供の時、この道でよく遊んだものです。ボールを投げて遊んでも怒る人もいなかった記憶がありますが、いい時代でした。子供は外で遊ぶのが当たり前でした。

 いまですか?。誰もいません。歩いていないし、道路で遊ぶ子供の姿を見ることさえありません。
 さびしいことです。

 空の青さが救いです。道の幅だけの空に、可能性の青。
 明るい青です。
 なにか、いいことがありそうに思えます。これからなのです。

聞かれて困った。

2009-12-04 11:48:42 | 昔話
 
 「五節句は?」聞かれて困ったのです。

 よく聞く言葉です。ほら雛祭りの桃の節句とか、5月の端午の節句。
 しかし、全部良くわからなかったのです。

 調べてみました。
 人日(ジンジツ) 正月7日 七草の節句  
          七草粥をこの日に食べると邪気をはらうとされています。

 上巳(ジョウシ) 三月三日 元は三月の最初の巳の日だそうです。
 の節句      江戸時代以降、雛祭りとして定着し、女子の節句とされた。

 端午(タンゴ)  五月五日 元は五月の最初の午の日。
 の節句      古くはこの日菖蒲や蓬などの薬草を摘んで門口に飾った。
          菖蒲が尚武に通じることから、男子の節句となった。

 七夕(シチセキ) 七月七日 星祭が元の話。牽牛と織姫です。
 の節句      女子が裁縫や手芸、書道の上達を願うようになった。

 重陽(チョウヨウ)九月九日 易で陽数の極である「9」が重なることから、
 の節句      めでたい日とされた。菊の花を飾り邪気をはらい長寿を祈る
          中国の風習が伝わったもの。

 五節句ありました。
 節目の行事ですから、なんとか続けていけたらいいと思いますが、こればかりは人の気持ちですから、難しいのかもしれません。都会より田舎のほうが残しやすいと思うのですがね。
 高知県の田舎でもそれなりに地域文化として残せる方法がある筈です。
 高知県独自の祭り方なども、探せばあるのかもしれません。

 地域文化を継承する意味でも、価値ある研究になるのかもしれませんね。