ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

吸江庵

2009-12-18 21:52:53 | 昔話
 夢窓疎石をご存知でしょうか。今から700年ほど前の鎌倉・南北朝時代の僧なのです。晩年には京都天竜寺の開山となるほどの名僧なのですが、その彼が土佐に来て、五台山に吸江庵を建立していたのです。43歳ほどの頃ですから血気盛んな頃でしょうね。

 夢窓疎石が庵から出た後も、守護代細川氏や国主長宗我部氏の尊信保護を受けていましたが、長宗我部氏の衰退と共に寂れておりました。
 長宗我部氏12代兼能が吸江庵の寺社奉行に任命されたとの記録がありますから、この辺りからですね。ご縁が出来たのは。
 かの長宗我部元親は21代ですから、随分と昔の話です。

 ということは、長宗我部氏を初め土佐の武士達も、彼に会っているはずなのです。当代一流の学僧と彼らがどのような形で出会い、何を話したのか興味があるところです。多くの門弟を育て、その数1万とも言われる国師のことですからね。

 知と武が出会って、多分新しい何かが産まれていったのです。
 その後の長宗我部氏の隆盛と衰退に吸江庵がどの様に係っていたのか、興味のあるところです。
 
 慶長6年(1601年)山内氏入国後に山内一豊の命により湘南和尚によって再興されるのです。この時から京都妙心寺の末寺となりましたが、傑物が出始めるのです。

 さらに、湘南和尚にしても夢窓疎石が開いた庵を吸江寺として再興することに感慨深いものがあったことでしょう。
 吸江庵。少し調べてみましょう。かつて五台山にあったのです。

寒い朝に、さむい話。

2009-12-18 20:45:52 | 新聞雑感
 今日は寒かった。ずっとストーブの前でお世話になっておりました。
 少し掃除の準備をと思い、新聞の整理をしていたのですが、さみしい話が出ておりました。
 今年10月下旬の新聞だったのですが、「貧困率」が先進諸国の中で際立って高水準だというのです。さて、豊かな国日本なのに、なぜに貧困なのか。
 実感としては、高知県東部地域における状況は残念ながら、「その通りなのです。」

 相対的な貧困率は、国民の年収分布の中央値と比較して、半分に満たない国民の割合。だそうです。

 OECD(経済協力開発機構)が報告した03年のデーターで、日本は加盟30ヶ国の中で4番目に悪い27位だというのです。14.9%で悪化しているのだそうで、日本の貧困が先進諸国の中で際立っているのだそう。
 06年には15.7%なのです。

 現政権では、子供手当てを支給して、貧困率がどうなるか??。
 まずいよなあ。

 妙なところで社会実験などやられたら、地域の格差はさらに広がるじゃあないか。高知県東部地域などは、20%を越えているのでしょうね。
 豊かな国のなかの、最貧地域なのですから。

 すべての子供に配るのなら、貧しい家庭の子供を対象に倍額でも出してあげたら差は少しだけ解消されるのにね。

 夜になってもまだ、気温は上がらない。腹の中にアルコールを流し込んで温まることにしよう。

 最も悪いのは、メキシコで18.4%、いいのはデンマークとスエーデンの5.3%だそうです。
 格差が良い訳はないのです。
 明日こそは明るい話題で、盛り上がろうと思う。