めざめていても夢はみる

ぼくはいつまでもさまよいつづける、
夜が明けても醒めない夢のなかを…

審判

2017-03-23 17:45:02 | ちょっとしたおはなし
どうやらぼくは死んだらしい。 えんま様は、ぼくにぼく自身が憶えている限りの自分の犯した罪を挙げさせ、それを手元の紙に書きつけてゆく。 ぼくが云い終えると、えんま様は、 「それだけ?」 「ええ……これ以上は……思いつきません」 するとえんま様は、 「ふ〜ん、それだけ、ね……」 そして筆を置き、 「梅の花 泥にまみれて 骨になる」 と云った。 配下の鬼たちは、時計を気にし、こそこそと . . . 本文を読む
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