飲み屋ばかりが並ぶ路地裏に少年(8歳)がひとり。
彼はようやく〔ちくわぶ男〕が住んでいると思われるアパートを突き止めた。
この路地の突き当たり……そこにそのアパートがある。
彼は緊張する。身体中が震えている。
2年にも及ぶ地道な調査がいま、身をむすぼうとしている!
ちくわぶ男……
学校帰りの少年少女を誘い、たらふくちくわぶを食べさせる変質者……
無傷で帰ることはできたけれど満腹になってしま . . . 本文を読む
つぶれた競艇場をぼくはさまよう。
場内は白く荒れ果て、壁や階段は崩れかかり、人けはまったくない。
場内にあったBARの跡地に入る。
やはりここも荒れ放題。割れた瓶やら壊れた椅子やらが転がっている。
ふいに店の奥から男が1人現れる。
それは、ぼくだ。
もうひとりのぼくだ。
もうひとりのぼくは云う、ぼくとまったく同じ声で。
「ぼくにはわかる」と。
「お前の悩みが、苦しみが」と。
ぼくはた . . . 本文を読む
昨日は、「鬼は外」って、豆投げつけられて追い出されちゃったけど、こっそりと戻って来ちゃったよ。
毎年豆まきのときは、こうして出てったフリでごまかしてるんだ。
また来年の2月3日までよろしくです!
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