めざめていても夢はみる

ぼくはいつまでもさまよいつづける、
夜が明けても醒めない夢のなかを…

目眩

2014-08-28 22:22:25 | ペン
気分転換に地上に出てみるが、彼の眼には太陽の光は眩しすぎた。 「やっぱりぼくには、陽の差さない、暗い地底がお似合いということか…」 クラクラ目眩を感じつつ、それでも地上でやらなくてはならないことがあった。 彼は自分に云い聞かせる。 「あと少し、あと少しの我慢だ……」 . . . 本文を読む

子羊

2014-08-17 15:29:00 | 色鉛筆
陽射しはあたたかく、風も心地よい。 そんな日は、外でぼんやりひなたぼっこしてみる。 まるで、日々の鬱屈が蒸発していくような爽快感に、ぼくは身をゆだねた……。 . . . 本文を読む

霧のなかのウーパールーパー

2014-08-11 11:22:02 | ペン
森のなか…… いつの間にか霧が立ち込め、方向感覚が狂いはじめる。喉の渇きと空腹も、もう限界に近い。 「⁉︎」 霧のなかになにかいる…… それはウーパールーパーだった。 男は少しホッとする。 心身ともに極限状態に達していたところに、こんな愛らしい生物に出くわし、癒されたのだ。 触れたくなって、近づこうとする . . . 本文を読む

哀れでもない人

2014-08-01 22:16:13 | ペン
仕事をこなせばむなしくなって、追究すれば苦しくなる。 がんばっても報われず、がんばらない奴が報われる。 優しい人が現れて、甘えてすがればうとまれる。 自分のまわりを見渡せば、いつの間にか誰もいない。 そして、 やっぱり、 己を知るのはむつかしい。 ……みたいなことを、生まれてから今まで、ただの一度も考えたことのないのが、この人です。 とっても幸せな人です . . . 本文を読む

洞窟にウーパールーパー

2014-08-01 13:22:28 | ペン
テンションが上がり、いつも以上にヘラついていたら、いつの間にか洞窟みたいなとこに来てしまっていた(°_°) 奥に進むにつれ、陽の光は届かなくなり、空気は冷えてゆく… 「この先でえんま様がお待ちですよ」 通りすがりのウーパールーパーが教えてくれる。 どうやら、こいつはここに住んでいるらしい。 ひゃひゃひゃ、えんま様がなんだ、ちっとも怖くないね! いつもの調子でいけば、気に入られるに決まって . . . 本文を読む