めざめていても夢はみる

ぼくはいつまでもさまよいつづける、
夜が明けても醒めない夢のなかを…

漬物石

2017-02-18 19:26:28 | ちょっとしたおはなし
課長代理が大学病院に入ってゆくところを写真に収めたあと、ぼくは地下鉄を乗り継ぎ古本屋街へ出かける。 本を買うのが目的ではなく、漬物石が欲しかった。 古本屋街として有名なこの街だが、近年、漬物石屋の出店が目覚ましく、その数は古本屋のそれを越えているという。 ◯ 地下鉄の出口を出て、ぼくはまっすぐ丘の上の定食屋に向かう。 店に入り、肉豆腐定食を注文したその時、 街に謎の巨大ロボットが‼︎ . . . 本文を読む
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小論文の添削者

2017-02-17 15:00:14 | ちょっとしたおはなし
幕末期から小論文の添削者がタイムスリップしてくる。 彼は福雷橋のたもとに立って、行き交う人々に訴える。 自分が世界ではじめてチャーハンに高菜を入れたのだ、と。 明太子スパゲティを作ったのも自分だ、と。 焼きそばにあげ玉を入れると美味しい、ということを発見したのも自分だ、と。 そして… 来年の暮れあたりに芝麻醤の価格が暴騰する、と予言した。 . . . 本文を読む
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雪だるま

2017-02-10 20:16:08 | ちょっとしたおはなし
雪だるまが、世界一周の旅から帰国する。 世界一周と云っても、彼の性質上北半球の、それもなるべく北のほうをまわってくるしかなかった。 彼はアパートに帰るなり、荷ほどきもそこそこに、また旅に出る計画を立てはじめる。 ノルウェーで食べた本場のあんかけ焼きそばの味が忘れられないらしい。 しかし… とても旨かった、とても旨かったが、なにか物足りない。 それがなにか気づいたのは店を出て、ホテルに着いた . . . 本文を読む
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おに2

2017-02-09 15:59:06 | 水彩
明日からホルンを習いに行くんだ。 楽しみだなぁ! . . . 本文を読む
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風邪2

2017-02-02 20:26:01 | ペン
そろそろ帰る、と風邪が云う。 ぼくは手を振り、 「もう来るなよー!」 完 . . . 本文を読む
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