旅先で知り合ったイタチさんが、「うちに来なよ」と誘ってくれる。
気が進まなかったけれども、イタチさんにお招きいただくことなんか滅多にあることではないので、ぼくは将門煎餅を手土産に、イタチさんちを訪ねる。
丘の上に建つその家は、とても豪奢で、ぼくは一瞬で気後れしてしまう。
そう云えば、以前、旅先で出会ったときの彼の立ち振る舞いに、どことなく生まれつき備わっているらしい気品のようなもの感じたことがあったような気がしないでもないことを思い出す。
もっと金持ちの家に持っていくにふさわしい、値の張る手土産を持ってくれば良かったかな……
でも、ぼくは、将門煎餅が世界一美味しい煎餅であることは強弁したいし、そのことだけは彼も理解してくれると強く信じたいのです!
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