全くもって体力の低下というものは困ります。
さすがに今日は通常通りでしたが、昨日は疲れて終日ぼけーっとしておりました。
その間も、JOでの各選手の結果(特に浅田選手)について主にアンチの皆さんが大騒ぎをしていたようですが、
解説は後回しにして初見の感想をさらっと書いておきますね。
12人全員は私的に多いので、かいつまんで本当にさらっとです。あしからず。
<チームユーロ>
ミハル・ブレジナ うーん、ちょっとこの時期(しかも五輪シーズン)にこの出来では心配です。個人的には
今回のシャーロックホームズよりも、アンタッチャブルの方が彼に似合っているような気がしました。
ハビエル・フェルナンデス クワド3本しっかり決めるとやはり強いですね。いろいろ言われていますが、構成のみならず
いろいろ考えて作られているプログラムだと思います。五輪メダルも夢じゃないのでは?
イリーナ・スルツカヤ 現役を離れて数年、去年MWOに出場されたとはいえ、今回久しぶりにFSに挑戦してくれた
その心意気を大いに買い感謝したいと思います。点数はともかく、生で見る価値はありました。素敵でした。
アデリナ・ソトニコワ ポテンシャルはかなり高い選手だと思うのですが、なかなかジャンプが安定しませんね。でも、3Lz+3Loに
挑んできた姿勢は好ましく思います。ジャンプがもう少し安定してくれば、他のエレメンツに穴が少ないので期待大です。
<チームノースアメリカ>
ジェフリー・バトル いつも手堅くまとめてくる方ですが、今回はちょっと調子が悪かったようです。でも、いつものスマイルでつい和んじゃいますね。
ジェレミー・アボット レイノルズ選手の代打で急遽出場の為、調整が間に合わなかったのか、あるいは単なる不調なのかはわかりませんが、
やはりジャンプがイマイチ。ただ、この方のスケーティングは本当にきれいで心地いいですね。いい笑顔も見られました。
ジョアニー・ロシェット すぐにでも現役復帰できるんじゃないかと思える完成度の高さにびっくりです。いや、本当にカナダスケ連に懇願されそう。
エレガントさが増して見えたのは、少しスリムになられたからかも。
アシュリー・ワグナー うーん、好きな選手の一人なんですが、イマイチジュリエットには見えず。回転不足も目視でわかるレベルだったのですが、
もうちょっとこれから練習を積めばシャープになっていくでしょうか…。安定感はあって良かったと思います。
<チームジャパン>
高橋大輔 衣装がいつもの高橋さんじゃない!(驚)と見た目で驚いたり。聞くところによると風邪をこじらせてまだ本調子じゃなかったとか?
そのせいもあるのか、今ひとつ精彩を欠きましたが、まあこれからでしょう。ただ、ローリーと組むなら昨季からの方が良かった気がします。
でも彼の事ですから、全日本までにはある程度仕上げてくるでしょうし、あまり心配していません。
小塚祟彦 えっ、インナーアージ!?!? プロは持越しのロンド・カプリオーソですが、衣装が…。昨季のじゃダメなんですか? とレンホーさんの声が
聞こえたような聞こえなかったような。仕上がりはまずまず。スケアメでもこの調子でよろしくです。
浅田真央 紺黒再び。2009JOを彷彿とさせるようなさせないような。タラソワさん作にしてはそれほど奇抜ではないように感じるのは
慣れでしょうか? 仕上がりは上々。今の時季にこれだけできていれば安心です。これはスケアメが楽しみですね。
村上佳菜子 ちょっとループとアクセルがお出かけ中、というよりまだ靴が馴染んでないのがありありと分かる滑りでした。
まだシーズン始まったばかりのお試し大会のようなものですから、泣かなくていいのよ~。それより焦って怪我しないように
気を付けてほしいと思いました。
まあ感想はこのくらいとして、会場で点数が出た途端(ああ、これは浅田選手のアンチが発狂するだろうな)と思ったら案の定(笑)
見てグチグチ言うならまだしも、放送前にガタガタいう残念アンチも多数。
何も浅田選手のアンチに限ってではないですが、最低限演技とプロトコルを見て自分なりに分析してから判断しましょうよ。
エレメンツ毎に見てみると、今回の点数はそんなにおかしくないですよ。むしろ浅田選手筆頭に、もっとPCSは出ていんじゃないかという
選手が数人いました。
では代表で浅田選手のプロトコルを分析してみましょう。プロトコルのURLを貼っておきますね。http://www.jsfresults.com/InterNational/2013-2014/jo/data0105.pdf
エレメンツ
1.3A (-1.29)7.21 タッチフットの後両足で降りてますが回転は足りてますので当然認定されています。GOEマイナスは-1もしくは-2。妥当ですね。
2.3F+2Lo(+1.00) 8.10 ショートサイド寄りでギリギリなのであえての2Lo選択が吉と出ました。回転は十分でスムーズな流れのある着氷なので全員プラスです。
3.3Lz(e -0.40) 5.60 大分直ってきていますがまだエラー取られています。ただ軽微なエラーなので減点なしのジャッジも半数ほど。
4.CCoSp4(+0.86) 4.36 ポジションもスピードも問題ありませんし要件を満たしていますので当然Lv4です。
5.FCSp4(+0.71) 3.91 上記に同じ。
6.2A+2T*(+0.57) 5.63 これは若干判断が分かれるかなと思いかけましたが、帰宅後TVで見ると崩れているというほどでもないので減点にはなりませんでした。
7.3S<* (-1.30) 1.89 お手付きしていますし、刺さっていますのでしっかり引かれています。まあこんなものでしょう。
8.3F+2Lo+2Lo*(+0.80) 10.59 回転不足対策をやってきたんだろうなとわかるほど明確にきっちり回ってましたし、流れもスムーズで着氷もクリア。
9.3Lo*(+1.20) 6.81 申し分のないジャンプですのでこのくらいの加点は付くでしょう。
10.FCCoSp4(+0.79) 4.29 昨季は腰痛もあったせいかスピードが途中で落ちることもありましたが、ちゃんとコントロールされていて問題なし。
11.StSq4(+1.70) 5.60 ウインドミルがもっと丁寧なら更に加点がついても驚きません。
12.CHSq1(+1.40) 3.40 一人だけ+1のジャッジはもっとスパイラルが見たかったのかもしれません(笑)
TES 67.39(BV61.35 GOE+6.04)
コンポーネントスコア
スケーティングスキル 8.64
トランジション 8.18(7.50つけた二人は理由を是非伺いたいです)
パフォーマンス 8.50
コレオグラフィー 8.54
インタープリテーション 8.50
PCS 67.70
TSS 135.16
細かく見れば見るほど、不審なところは何もないことが分かります。点数だけで騒いで無駄に体力を使うのは損というものですよね。
むしろ、これだけ仕上げてきた割にはPCSがちょっと渋め(特にトランジション)な気がします。
まあ、まだ序盤ですのでこれから仕上がっていけばもう少しPCSも上がる可能性はありますね。もちろんTESも。
いかがですか? 若干のツッコミどころはないわけでもないですが、少なくともアンチの皆さんが大好きな「爆盛り」はどこにも
されていないことがよく分かるかと思います。
ジャッジがおかしなことも確かに良くありますが、だからと言ってよく精査もせず演技をきちんと見もしないで叩くのは愚の骨頂です。
ただヒステリーを起こすだけならサルでも出来ます。人間で少なくともフィギュアファンなら、騒ぐ前に演技を見てプロトコルを見てからに
した方がいいと思います。
プロトコル分析などという慣れないこと(注:ブログ記述でということです。個人的には注目の大会のプロトコルは全部プリントして手元に置き読んでます)を
したので少々疲れましたので、今日はこれにて。
いずれにしてもまだシーズン始まったばかりですから、皆さんゆるゆる参りましょう~