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企業理念とホスピタリティーに見る、旧き良き日本人の心

2013年08月19日 | 日記

まずはこちらの記事を参照頂きたいと思います。

2年前の出来事ですが、本日Web配信された記事です。

http://www.excite.co.jp/News/economy_clm/20130819/President_10280.html?_p=1

「なぜ帰宅難民2000人を無料収容したのか 帝国ホテル 」

 

非常時にこそ、企業の真価が問われるものです。

特にここで取り上げられる帝国ホテルは老舗ならではのホスピタリティーと宿泊以外のクリーニングサービスの質の高さでも定評があります。

ともあれ、ここで強調しておきたいのは当日陣頭指揮を執った方の言葉にある

「困っている人がいると、お助けしたくなる」

「われわれとしては当たり前のことをしただけ」

この考え方です。

われわれ日本人の観念として「困ったときはお互い様」というものがあります。

むろん、企業の至上命令として利益をより確保するという責務もありますが、ホテルマンであると同時に彼らは一人の日本人としての心を

大切に各自行動したのであろうと考えます。

非常時に、しかも東京とはいえかなりの揺れを観測したあの2011年3月11日に理性的且つ的確にプロフェッショナルとしての仕事を

やり遂げるということは困難なことです。

数年前から阪神淡路大震災の教訓をもとにマニュアル作成と訓練を積んでいたとはいえ、震災当日に的確に動けたのはホテルマンとしての

教育がきちんとなされていたということと同時に、彼らに日本人としての理性と良心が十分に備わっていたことの証左です。

私はこの理念と理性を賞賛した上で、今一度表題の通り、旧き良き日本人の心と誇りをしっかりとかみしめたいと思います。

 

震災を境に、結婚に踏み切る人、あるいは逆に離婚へ舵を切ったカップルと悲喜こもごものエピソードを数々見聞きしました。

繰り返しますが、企業に限らず非常時にこそ人としても真価が問われるものです。その人の本性が現れるのです。

誰しも自分が一番かわいいものですが、そこで勇気を出してもう一歩、無理なら半歩でも踏み出す勇気と人間性を発揮したいものと

肝に銘じる次第です。

私が当日出来たのは、隣に住む独居のおばあさんに「困ったらいつでも声をかけて下さいね、かけつけますから」ということくらいでしたので。

 

もちろん非常時などそう何度もあっては困りますが、日本人としての誇りや血の通った心は決して忘れてはならないと私は思います。


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